春のはじめに摘み取ったヨモギの新芽で作った発酵液「天恵緑汁」が完成しました。
作物に撒いてみたり、ボカシ肥料を作る元菌として混ぜてみたり。
使い方は色々。
ヨモギの新芽に付く微生物の力を借りて、植物を強く病害虫から守りたいと思います。
仕込みの様子
仕込みの様子は前回の記事をご参考に。
発酵液が出てきた!
砂糖をまぶし仕込んでおいたヨモギのバケツ。
下に付いている蛇口をひねると出てきました、謎の液体。
これがヨモギの新芽で作った天恵緑汁と呼ばれる活性液。
植物の新芽に付く微生物を砂糖(精製されていない黒糖など)で培養してその力で作物の成長を助けるために使います。
今回は安かったきび糖をまぶしたので色が薄いですが、黒糖をまぶすともっとドギツイ濃い色をしています。
仕込んでいた新芽の葉の方はこんな具合。
しっとりペタンコに潰れています。
空気に触れている部分には白カビも少々生えています。
残った葉っぱの方は畑やコンポストに撒いて土と還ってもらいましたが、米糠と混ぜてボカシ肥料にしてもよかったなぁ…。
ボカシ肥料の発酵菌として利用
出来上がった天恵緑汁を元菌(発酵菌)としてボカシ肥料を作ります。
材料は米糠と薄めた天恵緑汁。水分用は30%くらいにして混ぜ、空気を抜いた嫌気状態で2週間〜1ヶ月ほど発酵させて出来上がり。
畑に撒いたり、コンポストの枯れ草にまぶして堆肥化を早めたりするのに使っています。
私は釣りをするので、釣ってきた魚の残飯をこのような発酵米ヌカに混ぜ込んで微発酵させたのちに畑の枯れ草コンポストに放り込むことで、堆肥化が進みやすく早く土に還ってくれるようなので助かっています。
植物に散布して病害虫から守る
出来上がった液体を50〜100倍程度に薄めてそのまま植物や畑に撒いたりもします。もともとヨモギなどの新芽に付く微生物の培養液ですから、新芽を守るのに役立ってくれるだろうとの期待からです。
散布してみた感想としては特に目立った害もなく、病気もしていない。
悪いものではなさそうです。
まとめ
はっきりとした効果はわかりませんが、散布している作物たちは今まで病気や害虫でダメになるようなことはありませんでした。作物たちも順調に育っているようす。
そのかわり散布した畑では蟻を多く見かけるようになりました。
微生物を培養するために糖分を利用しているので、仕方ありませんね。
蟻が多くて困ったことといえば、収穫前のイチゴを少し食べられてしまっと事ぐらいでしょうか。蟻はアブラムシを運ぶと言われ畑では嫌われているようなイメージですが、実際に私の畑では今のとことアブラムシの大量発生は見受けられません。
ヘリーベッチなどの緑肥が多く生えていることもあり、アブラムシの天敵であるテントウ虫がたくさんいるお陰でもあるかもしれませんね。