季節はすっかり春になり、野に草花が顔をのぞかせるようになりました。
春先、恒例の作業となっているのが「ヨモギ摘み」。
日本古来のハーブ「よもぎ」。新芽を伸ばした初々しい葉を摘みに行ってきました。
畑の野菜に散布する「天恵緑汁」にしてみたり、湯がいて擦って蓬餅にしてみたり、何かと役に立つよもぎ。
今年も沢山採れました。
地元の穴場でヨモギを摘みつみ
さあ、ヨモギ摘みにやってきました。
訪れたのは毎年恒例の土手っぺりです。
私の実家近郊の穴場的なスポット。訪れるのは物好きなヘラ師(釣り人)くらいです。
近くに民家も少ないため、お散歩ワンちゃんのおしっこを気にすることなく好きなだけ野草を摘めます。
自然の野草を摘む上で大事なことは、除草剤などの薬剤散布とペットの糞尿の有無。
せっかく体に良いものを求めているのですから、そこは気になります。
人気のない野原には生き物が沢山
草摘みスポットまでの道中は自然の楽園。
ザザザっ!
ぽちゃん。
バサバサっ!
生き物の気配が子供達の五感を刺激しまくってしまい、なかかな先に進めません。
小川にはメダカなのかカダヤシなのか、小さな魚が沢山。
水の中を覗くとヌマエビやドジョウなどさまざまな生き物が姿を見せています。大きなオタマジャクシは2年目のウシガエルかな?
ガサ、ゴソ!
耳を澄ませ草の音の方を注視すると…。
かわいいトガケでした。
この辺り(千葉県北東部)では「かまちょろ(かまんちょろ)」と呼びます。
よく見ると可愛い…。特に手と目口…きゅん。
捕獲の際は尻尾を掴むと逃走のため自分で尻尾を切ってしまうので、出来るだけ頭を捕らえるようにして掴む方が個体に負荷がかかりません。
ヨモギの新芽を採取
四月中旬。
この時期のヨモギはそれほどまだ生えたて。この辺りのものは大きいものでも30cmほどの背丈。
実はこの生えたてのヨモギが良いんです。
それも、その先端の新芽の10cm程の部分。
ヨモギの新芽は柔らかく、風味もよろし。
食しても旨し!
さらに新芽には有用微生物が多く含まれているといいます。
黒砂糖の浸透圧で植物エキスが抽出されると、酵母菌や乳酸菌の働きで発酵します。抽出されるエキスは発酵することで微生物が活性化し、菜園の植物に散布することで生態環境が潤うという嬉しい期待も。
閉じた葉は注意!
葉摘をしていると、時々穂先の萎んだものを見つけます。
じつはこれ要注意。
中に何か居ます。
開けてからのお楽しみ。
今回はイモムシが隠れていました。
ちなみに、稀に見かけるこの紫色の膨らみのある個体。
ヨモギの葉の一部が変形したものなのですが、実はこの中にはヨモギエボシタマバエというハエの幼虫が居ます。
ヨモギエボシタマバエに寄生された葉の一部が変形して膨らみ紫色になっているそうです。この葉っぱを付けた個体は避けた方が宜しいかと。
まとめ
美味しくて、役に立つ雑草が山ほど生える日本。
なんとも豊かな土地ですね。春先の野原はまるで宝の山。
ゴロゴロと地面に寝そべると、まるで自然の一部になったような気分に…。
いや、僕たちにはそこまでの覚悟はありませんね。
有り難く美味しいところだけ頂きます!