食べるだけではありません。
残ったヨモギを漬けて、活性液を抽出します!
有機農法や自然農法をしているとたまに耳にする「天恵緑汁(てんけいりょくじゅう)」というもの。野原で摘んだヨモギの新芽に黒糖をまぶして抽出する液体です。
新芽に住む微生物には作物を元気にさせる力があると言われ、抽出された液体を薄めて散布することで有効に利用することができます。
天恵緑汁(てんけいりょくじゅう)とは?
ヨモギと砂糖をまぜて漬けておくと、砂糖の浸透圧でヨモギのエキスが抽出できます。さらにヨモギの新芽には成長に有用な微生物が多く住み着いているらしく、この微生物たちもまた砂糖の糖分をエサに増殖します。ヨモギに限らず旬の植物の新芽にこの手の微生物が多く住みついているそうなので、その時期で身近にある野草を活用すると同様の活性液が作れるそうです。
作り方はいたって簡単で、空になった瓶にヨモギと砂糖を入れて置いておくだけです。
梅シロップを作るのと同じ要領ですね。
大体1週間ほどで抽出液が出てきます。
材料と道具
材料
- ヨモギの新芽…バケツ1杯
- きび糖…400g
道具
- ポリ容器
液肥を効率的に集めたいので底が網で高さのあるバケツを利用しました。
いわゆる家庭用コンポスト(生ゴミ処理バケツ)というもの。
下部に蛇口が付いているので、家庭で生ゴミを処理する際には不要な液体をここから排出することができる構造になっています。
液肥採取の際にも仕込み途中で中の液体を取り出したい時には便利かも。
天恵緑汁を仕込みます
では早速仕込んでいきます。
砂糖をバサっとふりかけます。
今回はきび糖を使用。本当は黒糖や糖蜜などの方が良いのかもしれませんが、安かったのでこちらを使います。ちなみに精製された白糖は微生物のエサとなる栄養分が少ないそうなので使っていません。
砂糖が均等に混ざるように、まんべんなく混ぜていきます。
できるだけ嫌気の状態の方が失敗せずに仕上がりそうなので、ビニールを被せて重石を乗せています。
バケツを密封して完成。
あとは仕上がりを待つのみ。
まとめ
出来上がった活性液は薄めて栽培している野菜に吹きかけて使います。
また、米ヌカと混ぜてぼかしを作って施肥しても良さそうです。