4月下旬。GWに突入です。
畑では雑草抑制のために蒔いたヘアリーベッチが絶頂期。
紫色の花々にはミツバチたちがたくさん集まって来ています。
そんなヘアリーベッチがモサモサの畑の中に昨年植えたニンニクが隠れていたのでした。
今回はヘアリーベッチに覆われたニンニク畝をレスキューしたようす。
大繁茂したヘアリーベッチの中にニンニク畝を発見!
4月下旬。
畑の雑草抑制のために生やしているヘアリーベッチが繁茂していました。
紫色の花をつけ、辺りにはミツバチがたくさん飛び交っています。
最近は畑の一部でしか野菜を栽培していないため、休耕している畑はご覧のように雑草抑制のため強い繁茂力を持つヘアリーベッチに活躍してもらっています。
カラスノエンドウに似たマメ科の植物であるヘアリーベッチ。
根に根粒菌を共生させることで畑の土も豊かになる相乗効果も期待できるので、最近では広く休耕田の緑肥利用として広がってきています。
そんなヘアリーベッチが広がる畑の一部を草刈りしていると何やら見覚えのある植物が姿を現しました。
これは…ニンニク!
ヘアリーベッチにすっかり覆われてしまい、畝の存在すら忘れていました。
そう、たしかここは昨年秋にニンニクを植えた畝。
レスキュー完了!
あれだけヘアリーベッチに覆いかぶされていたというのに、案外元気そうなニンニク。
マメ科とニンニクはの混植(コンパニオンプランツ)は相性が悪いといわれますが、それはマメ科にとっての話。
ニンニクの根は拮抗細菌が住み着いており、これが土中の他の細菌の繁殖を抑える効果があります。ただマメ科植物は根に根粒菌と呼ばれる細菌を住まわせ栄養の授受を行って生育するため、この根粒菌が寄り付かなくなってしまうとマメ科にとっては致命的。そのためマメ科とニンニクの混植はNGといわれているのです。
しかし今回のヘアリーベッチ。
そんなことは物ともせず、完全にニンニクを覆ってしまっていましたね。
おそらくヘアリーベッチの根元が遠い場所にあり、そこからツルを伸ばして繁茂して来ていたことで拮抗細菌の影響が薄かったのではないかと思います。
ムギ類と並ぶと見分けづらい…
さて、除草作業をしていて思ったのですが、ヘアリーベッチの中に混じっていたイネ科の植物ライ麦。こちらも緑肥として以前蒔いた種の溢れたものが自然発芽したものなのですが、これがまたニンニクとそっくり。
色味がそっくりなのでぱっと見では気がつかず一緒に刈り込んでしまうところでした。
よく見るとニンニクと比べ茎が細いのと、節があることで見分けはつくのですが、油断するとバサっといってしまいそうです。
そして油断したやつがこれ。
あぁ、結構太かったんだけどな…。