今年も仕込みの時期がやってきました。
昨年から始めた自家製の味噌作り。
今年は大豆2kgに増量して仕込みに挑戦です。
まずは材料となる大豆と麹を調達に。
訪れたのは地元に近い神崎町の道の駅「発酵の里こうざき」と、地元に古くからある鈴木糀店という麹屋さん。
酒蔵や味噌蔵なども多く残る”発酵”のまち。
毎年3月に開催される「発酵の里こうざき酒蔵まつり」など、発酵食文化の盛んな町「神崎」に行ってきました。
道の駅「発酵の里こうざき」
千葉県神崎町は、千葉県の北端利根川沿いに位置し、水や緑に恵まれたのどかな町です。
江戸時代には利根川を利用した水運に栄え、地元で湧く良水や豊かな農産物を原料にした発酵食品づくりが古くから盛んに行われてきた土地でもあります。
そんな神崎町に2015年に出来たのが道の駅「発酵の里こうざき」。
地元の農作物や近郊の銚子港で水揚げされた海産物などを取り扱う直売所はもちろん、神崎ならではなのが『発酵食品』。地元を代表する酒蔵「仁勇」や「寺田本家」の搾りたてのお酒をはじめ、美味しい発酵食品が沢山取り揃えられていました。
今回の目的は、ここ道の駅「発酵の里こうざき」で味噌の材料を揃えること。
さて、売り場は何処に?
ちなみに道の駅「発酵の里こうざき」には建物がいくかあります。
駐車場から向かって右手にあるのが「新鮮市場」。
地元の農作物や銚子近郊で水揚げされた新鮮な海の幸などがお手頃価格で並んでいます。建物奥になる鮮魚コーナには銚子港で揚がった冬が旬のスズキやメバルの刺身などがお手頃価格で並んでいました。今晩のつまみにとカワハギの刺身を購入。なんと肝付です!
隣にはトイレとコンビニ、レストラン。
左側には「発酵市場」と「発酵茶房」が並びます。
今回お目当てにやってきたのがこちらの「発酵市場」。
ここで麹と大豆を仕入れようというのが目的。
道の駅 発酵の里こうざき
千葉県香取郡神崎町松崎855
TEL:0478-70-1711新鮮市場:9:00-18:00
発酵市場:9:00-18:00
レストラン オリゼ:10:00-18:00
はっこう茶房:9:00-17:00
発酵市場で大豆と麹を購入!
ありました!味噌コーナー。
早速神崎産の大豆もゲットです。
神崎町内にある鈴木糀店が作っている地元産の麹。
麹も一緒に…と思ったのですが、こちらは売り切れの模様。
地元の麹屋さん「鈴木糀店」
せっかくなので神崎の町をぶらりしてみました。
道の駅で見かけた「鈴木糀店」は神崎町で150年以上続く麹屋さん。
神崎町のメインストリートをしばらく進むと『鈴木糀店』と書かれた看板が見えてきました。
敷地内には大きな木樽がおいてありました。
鈴木糀店では、生の麹を販売するほかオリジナルの味噌も仕込み販売しており、こちらも先ほどの道の駅「発酵の里こうざき」で購入することもできます。
蔵に入ると木枠がたくさん積み重ねられていました。
その中には白く輝く麹がびっしり。
生の麹って綺麗なんですね。本当に白くてほのかに甘い香り。
触るとしっとりとしています。
木枠の中の麹は麹菌同士がくっついていて固まっている状態でした。
初めて見る生麹に興味津々。
ちなみに、この麹で甘酒を作ると美味しいとのこと。
最近は「飲む点滴」として健康食品の認識が高まった甘酒。
地元の方はみなさんはこの糀からつくる甘酒を毎日飲んでいるとのこと。
甘酒は酒粕から作るものと麹から作るものとがありますが、毎朝いただくならば麹から作るものがおすすめ。
麹から作る甘酒はアルコール分がないので子供でも飲めますし、朝から飲んでも平気ですね。
甘酒(糀のみ)の作り方
- 糀1kgをよく溶かし、砂糖大さじ3杯と混ぜ合わせる。
- お湯1,200ccを50℃位に冷まし、糀と攪拌する。
- 保温ジャーに移し、4時間ほどで美味しい甘酒が出来上がります。
- 召し上がるときには、お好みにお湯と砂糖を加え、加熱する。
甘酒(糀+米)の作り方
- 炊飯器に米1.5合を入れ、お粥を炊く。
(米1.5合に対して水は4.5合の目盛りまで入れる)- お粥を混ぜ60℃位に冷まし、糀500gを入れ混ぜる。
- 炊飯器の蓋を開け、50〜60℃位に保ち、時々混ぜながら5〜7時間で美味しく召し上がれます。
★適量の水で薄めて、お好みで少量の塩を加えて一度沸かしてから美味しく召し上がれます。
★アイスにする場合は、氷を入れお好みのジュースを入れても美味しく召し上がれます。
(出典引用)
道の駅発酵の里こうざき
千葉県香取郡神崎町松崎855
TEL:0478-70-1711鈴木糀店
千葉県香取郡神崎町郡651
TEL:0478-72-2654
味噌だけじゃない。美味しい生酒も…ムフフ
せっかく神崎町を訪れたならば、街中を散策するのもおすすめ。
神崎町は日本酒や味噌、醤油などを作る蔵元が古くから存在する町です。街の中心部神前神社の周辺には歴史を感じる素敵な建物が未だ多く残っています。仕込み蔵には煙突が立っていたりするので、遠くからでもすぐに見つけることができます。特に有名なのが『仁勇』の銘柄で有名な「鍋店(なべだな)」や『五人娘』など天然酵母にこだわった自然派日本酒を製造する「寺田本家」といった酒蔵。
蔵の直売所や地元の商店では、一般には流通が少ない生酒なども購入することができるので、お土産に購入して帰れば素敵な晩酌を楽しむこともできますね。
今回私が購入したのは寺田本家の「醍醐のしずく」という生酒。
酵母が生きていてシュワシュワが止まりません。
酒は百薬の長と言いますが、まさにその感覚。
これは体に良さそう。
先ほど道の駅で購入した刺身を並べたら、すぐさま至福昇天です。
毎年3月開催「発酵の里 こうざき酒蔵祭り」
毎年楽しみにしている「発酵の里 こうざき酒蔵祭り」ですが、残念ながら今年はコロナウイルス感染拡大の影響を受け、2020年の酒蔵祭りは中止となってしまいました。
一年を通し一番楽しみにしているお祭りだけに、じつに残念。
とにかく面白くて、美味しくて、気持ちの良い素敵なお祭りなので再開を願いたいところ。
地元を代表する「寺田本家」「鍋店(なべだな)」といった酒蔵をメイン会場に街のストリートが歩行者天国となり露店が軒を連ねます。
味噌や日本酒、醤油などの発酵食材をはじめ、塩や野菜、コスメに雑貨、天然素材を活かしたオーガニックなものばかり。
発酵を町おこしに掲げる神崎町で催されるお祭りは、どのブースを覗いても目新しい発見ばかりでいくら時間があっても足りないほど楽しいですよ。
まとめ
いろいろと寄り道が増えてしまいましたが、千葉で発酵食材を探すならば神崎町はおすすめです。
古くから発酵と向きあい、活用してきた発酵の町には、まだ私の知らない素敵な世界が沢山隠れているようでした。