【カングー/比較】かわいいだけじゃない、広い室内空間。キャンプ?車中泊?さてどこ行こう!

新型カングー ゼンEDC黄色で山へ 車のこと

昨年末に10年間乗ったトヨタ・ウィシュとお別れしました。

そして新たにやってきたのが、ルノーの新型カングー
フランスからやってきた丸くて可愛いフォルムは何とも愛くるしく一躍我が家の人気者に。

先日ディーラーでの3ヶ月点検を済ませましたばかりですが、今の所故障もなく至って快適。
ヶ月乗ってカングーの良し悪しが色々見えてきたところで少しまとめてみたいと思います。

ちなみに新車購入にあたり比較検討した車は、フリードジェイドインプレッサ
今回は比較検討した車種の特徴や購入の決め手、そして3ヶ月乗って私が感じた使い勝手走り心地などをお伝えします。

 

新型カングー ゼンEDC黄色で山へ

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カングー(Kangoo)とは

私が購入したのは「ルノー カングー ゼン EDC」。

カングーはマニュアル(6MT)とオートマ(EDC)が選べるのですが、私が選んだのは6速EDCのオートマタイプです。

ちなみにEDCとは「エフィシエント デュアル クラッチ」の略で 、スムーズなシフトチェンジが可能なニクいトランスミッション。段違いに配されたギア構造で常に次のギアが待機状態になっているため、シフト操作を行うと俊敏に次のギアにつながっていきます。従来のシングルクラッチ式と比べると変速時のショックが少ないのが特徴です。
カングーは6速のEDCを採用しています。1速から2速への変速時には多少ぎこちなさを感じなくもありませんが、アクセルを踏み込んだ際には心地よくシフトチェンジしてくれているのを感じることができます。

エンジンは欧州車ではスタンダードとなりつつあるダウンサイジングターボ。「カングー ゼン EDC」は、1.2L直噴ターボエンジンを搭載。1.2Lの小排気量ながら2.0Lクラスのトルクを発揮できます。6速EDCと1.2Lターボエンジンの組み合わせで、スムーズで爽快な走りを実現。

ちなみにターボとは排気の力を利用して吸気を高め燃焼効率を上げるエンジンの仕組みのことです。低速よりもある程度速度が上がった状態で実感できるもの。カングーのターボは時速60km/2000回転くらいの中速度域以上で作用しているような感じがします。踏み込んだ際に「キュイーン」と抜けの良い回転とトルクのある加速を感じます。発進時は車重の関係もありもっさりとした出だしですが、中速域以上では頑張っているようです。
街中ではのんびり、坂道や追い抜き、高速道路ではキビイビとした力強い走りといった感じでしょうか。

また坂道発進時にヒルスタートアシスト機能も付いているので安心してスムーズな発進ができます。

ボディサイズは、全長4,215x全幅1,830x全高1,830mm。
全幅が1,700mmを超え従来の5ナンバーから3ナンバーに変更となったことから、デカいカングー=「デカングー」とも呼ばれています。旧型の小さいカングー=「コカングー」と比べると、横幅がかなり広がり車内空間はググンと広々。天井も高く小学生低学年ならば車内では余裕で立てるほど。

さらに、フロントガラスは非常に大きく広い視野を確保できるため、開放感があり運転もしやすく感じます。その他の窓も大きいため明るく開放的。乗っているだけで楽しくなりそう。

新しくなったカングーは見た目と収納力だけではなく、快適な走りも両立した楽しいファミリーカーと言ったところですね。

Renault Japon | ルノー カングー
フランス生まれのルノー カングーが「もっと遊べる空間」として新しく生まれ変わりました。新しいカングーに乗って、さあ⼀緒に出かけよう。
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他車との比較

新型カングー ゼンEDC黄色

今回の新車購入にあたり比較候補に上がったのは以下の車種。

  • ホンダ・フリード(フリード+ G・Honda SENSING)
  • ホンダ・ジェイド(RS・Honda SENSING)
  • スバル・インプレッサスポーツ(2.0i-L EyeSight AWD)
  • ルノー・カングー(ゼン EDC)

価格帯は200260万円(車体価格)くらいです。
ハイブリット車のラインアップがある車種もありますが、ガソリン車の走りが好きなことと、車体価格差の元を取るほど走らないと思たのでガソリン車を比較対象としました。
参考までに、それぞれ試乗をして乗り心地・使い勝手を比較検討した結果がこちら。

価格

価格では、フリードインプレッサ
グレードによっては200万円を切るお財布に優しい価格帯。
インプレッサは最上位の2.0Lスポーツモデルのグレードでも240万というお手頃さ。

燃費はフリード(ガソリン車2WD)の19.0km/Lが一番良く、最下位はカングーの14.7km/L。
しかもカングーは欧州車なのでハイオクです。

利便性

利便性では、フリードカングー
背が高くて広い室内は圧迫感を感じない開放的な空間。荷物も積み放題で実に快適。
空間は欲しいけど、3列目のシートまでは必要としないファミリーには使いやすい大きさです。
また両車ともスライドドアが付いているのは、小さな子供のいる家庭には嬉しい仕様。
フリードのスライドドアは自動で開くパワースライド(Gグレード以上)ですが、カングーは手動スライドドアなので比べるとちょっとレトロな感じが漂いますが、開け閉め速度は早いので豪雨の時にゆっくり閉まるパワースライドにイライラするということはありません。

自動のパワースライドが付いているフリードは、わざわざ後部ドアまで回って開けなくても、運転席に座ったままボタン一つでスライドドアを開閉することができるので子供の乗り降ろしは便利そうですね。面倒でも安全のために自分の手で開閉をしたいという人にはボタン機能は必要ないかもしれませんが、パワースライドは力を必要としないので、寝た子を抱っこしている時や買い物袋を持っていて手がふさがっている時なんかには便利ですね。さらにオプションで付けられる「ハンズフリースライドドア」は両手がふさがっていても、足先をかざすだけでスライドドアが自動で開閉するという優れもの。

ちなみにフリードにはフリード(6〜7人乗り/3列シート)とフリード+(5人乗り)の幅広いラインアップがあります。5人乗りのフリード+は3列目のシートがない分ラゲッジスペースがかなり広々としています。

走行性

走行性では、ジェイドインプレッサ
やはり背の低い低重心のジェイドとインプレッサは運転がしやすい。両車ともフォルムは似ていますが、どちらも特徴のある走りで運転していて楽しかったです。

ジェイドは室内の機密性が高く、ドアを閉めると驚くほど静か。
薄いタイヤを履いたRSグレードに試乗しましたが、路面音も全く気にならなかったのにはビックリ。試乗時にはわかりませんでしたが、1.5Lターボ車なので中高速時はさらに楽しそうな車。

4駆(AWD)のインプレッサはズバ抜けてグリップ力がありハンドルがブレなくて運転しやすい車でした。カーブでもアクセルを踏みこめるほど安定した剛性のある車体はさすがスバル。

さらに、背の低いツーリングワゴンタイプのジェイドとインプレッサは思っていたよりもラゲッジルームも広く、私が釣りやアウトドア・家庭菜園で使用することを考えても収納力は十分。ジェイドに至っては以前に乗っていたトヨタ・ウィッシュと比べてもほとんど変わりありません。

ジェイドは1.5Lターボのパワフルな走りが魅力的。インプレッサは2.0Lエンジンですが4駆(AWD)の安定性と見やすい視界、何より充実の安心装備で低価格なのも魅力的。
私的にはどちらも特徴のある走りで楽しめるジェイドとインプレッサの両車で悩むところ。

結果

普段は通勤のために自分一人で運転することが多くなるため、快適な走行性を重視する私的にはジェイドかインプレッサが良いかなと思いましたが、使い勝手を優先する妻的には背の高いフリード+が魅力的なようでした。
確かに天井の高さは子供の着替えなどにも便利ですし、スライドドアも小さい子供を乗り降りさせるには使いやすいです。さらにホンダはホンダセンシング、スバルはアイサイトといった安全装備も標準で付いています。

スペック的はどれも十分に満足できる車だと考えていたのですが、最後に見に行ったカングーにすべて持って行かれる結果となってしまいました。

見た目の可愛さには敵わなかったのです。

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カングーを購入!選んだ理由はコレ

新型カングー ゼンEDC黄色で山へ

デザイン

そう、見た目が断然かわいい。

スペック的に多少劣ることがあったとしても、目を瞑れる見た目の良さがあります。

丸さと四角さが丁度良い。どちらかと言うとぽっちゃり体型のカングーですが、締まるところは締まり、出るところは出す。キュンとくる丸さが良いのです。
洗練されたフォルムは日本車にはないデザインですね。

我が家が選んだカラーは定番の黄色。
黄色というよりは山吹色に近い感じです。彩度が強すぎもせず、出しゃばらないシックな黄色は見ているだけでうっとり。

多少の落ち度があっても許してしまうほどのメロメロイエローなのです。

走行性

上記の比較対象車・以前に乗っていたトヨタ・ウィッシュ2Lとの比較です。

カングーを選ぶ時点で、走りを期待する人は少ないとは思います。
フォルム相応の走りだと思います。車高が高くホイルも小さくタイヤも厚いため、もちろんスポーツタイプのような走りは期待できません。ジェイドやインプレッサのような背の低い車と比べると、当然ながらカーブでは頭を振られる感覚があります。

納車当時はサスの効きが硬く路面をダイレクトに感じるスポーティーさが多少あったのですが、3ヶ月乗ったあたりからサスが馴染み本来のクッション性を発揮してきたようで静かな乗り心地となりました。

もともと信号の少ないフランスの車だからなのか、発進時のレスポンスはあまり考えられていないようです。信号待ちで隣の車線にプリウスなどのモーター駆動車が並ぶとその差は歴然。日本のように信号が多くストップ&ゴーが多い道路には不向きな機動性ではあります。出だしの俊敏さは驚くほどありません。ただし1.2Lターボエンジンを載せているだけあり一度走り出せば十分なパワーは備えているように感じます。3〜4速あたりからは結構トルクを感じる気持ちの良い加速感があります。

高速道路では十分なパワーを感じ快適な運転。
高速入り口での加速は良く、踏み込めばググンと手応えを感じるほどの加速力。
時速100km/h時に2200回転くらいなので、追い抜き時にも踏み込めばさらに加速できるほど。

山道でもトルクの感じる走り。
晩秋に雲取山へ登山に行ったのですが、奥多摩の起伏激しい山道でも、良い感じにトルクの効くギアにシフトチェンジしてくれるのでパワーの感じる快適な走りを実感できました。重たそうな見た目の割に、結構山も登れるのです。
さすが1.2Lターボエンジン。だいぶ余裕があります。
ちなみに下り坂では割と早めのシフトダウン。快適にエンジンブレーキが効いてくれるのでブレーキを踏む回数が激減してかなり快適。さらにブレーキディスクの消耗も抑えてくれるので長く乗るのであれば維持費の低減にも一役買いそうです。

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装備・使い勝手

フランスの郵便局(ラ・ポスト)で採用されている車ということだけあり収納力は抜群です。
しかしその使い勝手については良し悪しがあります。

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良かったところ

良い点としては、天井に備えついたオーバーヘッドコンソール、オーバーヘッドボックスとラゲッジルームのトノカバーといった収納装備。

・オーバーヘッドコンソール、オーバーヘッドボックス
天井が高いカングーならではの収納スペース。それでいてまだ十分な開放感を感じる広さを確保できているのにも驚きです。

・広いラゲッジルームのトノボード
とにかくいっぱい詰める広いラゲッジルーム
ラゲッジフロアの高さが低いので、荷物の出し入れも楽々。
ラゲッジルームにはトノボードが付属しており、空間を上下2段に区切って使うことができます。トノボードの高さも2段階に調整でき、収納する荷物によって使い分けることが可能。
さらに、高さをフルに使いたい時には、トノボードをリアシート背面にスッキリ収納することができます。

・後部座席のトレーテーブル
運転席・助手席裏にはトレーテーブルが折りたたまれています。
ちょうど飛行機についている様な食事のできるテーブルです。
子供達が乗ることの多い後部座席はこうした食べ物や遊び道具を置けるトレーがあると何かと便利。長女は自分専用のトレーが出てきたことに大興奮。とても気に入っていました。

カングーは何を入れようか迷ってしまうほどあちらこちらに収納があります。

・ソファーに座っているみたいに柔らかいシート
初めて運転席に座った時にアレっと思ったのがシートの座り心地の良さ。
少し厚めで座り心地のよいシートは長時間の運転も苦にならないほど。
スペックに現れないけれど、こういうところを大事にするのは外国車の発想ですね、さすが。

・オーディオの音質もいい。
試乗の際にはBluetoothでお気に入りの曲を視聴してみるといいかもしれません。
なかなか良い音を出してくれます。

イマイチなところ

イマイチなところとしては、やはりドリンクホルダ
カングーのユーザーが皆声を揃えて言うのがこれです。
フランス人は車で飲み物を取らないのか?と言うほどホルダが少ないのです。
運転席と助手席の間に2箇所ホルダはあるのですが、使い勝手が非常によろしくありません。

・少し太めのペットボトルが入らない
十六茶やクラフトボスなど少し太めのペットボトルは入りませんし、深さがないためスリムなペットボトルでは転倒が心配。

・縦に2箇所配置されている奥のホルダは事実上使用できない
サイドレバーを下ろした状態ではスペースがなくり、ペットボトルの出し入れがほぼ不可能。
このスペースについては未だに有効的な活用方法が見出だせていません。
カングーユーザーは皆さん各自でアイテムを追加して対応しているようです。

・エアコンの効きが悪い
ちょっと強めに暖房を効かせたいなと思っても、豪快な音のわりにはあまり風が出て来ないです。まぁ、全く効かないわけではないのでそれほど問題はありませんが。

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購入について

新型カングー ゼンEDC黄色で山へ

オプション

購入の際にオプションでつけたのは以下の5点。

  • ETC
  • サイドバイザー
  • フロアマット
  • コーナーセンサー
  • マルチルーフレール

約20万円ほどプラスになります。
カーナビもバックビューカメラもドライブレコーダーも付けなかったので、だいぶ初期経費を省いた方だと思います。必要最低限のオプション装備といった感じですね。

カーナビはスマホのGoogleMapを代用していますし、バックビューは目視で確認。でも万が一のためにコーナーセンサーは付いています。
ドラレコに頼れない分は、常に気を引き締めて運転することでカバーします。

標準装備として嬉しかったのは、オーディオとフォグランプとクルーズコントロール。
オーディオはラジオとCDとMP3(USB)、Bluetoothが繋がるので私はこれで十分満足できます。さらにハンドル横にオーディオを操作できるパドルも付いているのでかなり便利です。
日本車ではオプションとなることもあるフォグランプは標準装備です。後ろにもフォグランプが付いているので濃い霧や吹雪の際には追突回避に役立つかもしれませんね。
高速道路など長距離の運転時に便利なのがクルーズコントロール。ハンドルに付いているボタンで速度を固定できます。長距離運転の場合、アクセルペダルから足を放せるとかなり楽です。

ちなみにカーナビやドラレコを後付けしようとも思ったのですが、外国車は基本的にオートバックスやイエローハットのようなカー用品店では取り扱ってくれないようです。
しかし、カングーに限っては「スーパーオートバックス246江田店」で対応が可能なようです。

納車までの期間

営業さんの話では、カングーを含めルノーの車はフランスで現地生産しているため、日本国内に希望車種の在庫がない場合、輸入されるまで納車が待たなくてはならいそうです。次の車検が迫っていたので間に合わなかったらどうしよ〜と思っていたのですが、私の時は1ヶ月で納車していただけました。在庫状況やタイミングによっては3〜6ヶ月もかかるようでしたので運が良かったのかと思います。

ちなみに、購入当時(2018年)カングーの車体カラーは6種類から選べました。

  • ジョン アグリュム(黄色)
  • ブラン ミネラル(白)
  • ブルー エトワールM(水色)
  • ブルー モスモスM(青)
  • マロン ショコラM(茶色)
  • ノワール メタルM(黒)

黄色と白はソリッドカラーで、Mが付いている色はメタリッックカラーです。
ちなみに、メタリックカラーの方が塗装の層が多いので色あせしづらいようです。

またこの基本色以外にも、年に何度か特別仕様車が限定発売されます。
特別仕様車は車体色も違うのでさらにカラーバリエーションが増えることになります。
お気に入りのカラーが発売された時の思い切った決断が後々の満足に繋がるかもしれませんよ。

車検やサービス

私の購入した千葉県内のルノー販売店は千葉と柏の2店舗のみです。

日産のディーラーなら近所にあるのになぁ〜と思ったのですが、車検や整備などは基本的にルノーのディーラーのみでの取り扱いとなるそうです。
日産と資本提携していますが、やはり車の作りは違うようなので専門の知識を持った整備士の方がいると安心ですね。
オイル交換レベルであれば、日産のディーラーでもなくとも可能だと思います。

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まとめ

機能や走行性を重視するのであれば、もっとコスパの良い車はたくさんあると思います。

スペック的に劣っている。
使い勝手がイマイチな点もある。

でも、かわいいから許せちゃう。
そんな車だと思います。

カングーは「愛車」という言葉がよく似合いますよ。

 

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