ユニークな姿が人気のビカクシダ。
シダの仲間ですが、乾燥に強いことから水やりの頻度が少なく手間がかからず育てやすい観葉植物なんです。
育て方はハンギングや苔玉など多様で、さらに成長した姿は無限。
個性的な容姿はインテリアのアクセントとしても一役かってくれます。
ただホームセンターなどで販売しているビカクシダは冴えない鉢に入ったまま。
ちょっと手直しして素敵な姿に変心してしまおう思います。
今回はそんなビカクシダの板付け作業のようすを振り返ります。
まずは植木ポットに入ったビカクシダの株分けから
ホームセンターで購入したビカクシダ(コウモリラン)です。
やろうやろうとは思っていたのですが、つい先延ばしになって早半年。
やっと重い腰を上げ、板付の作業にかかろうと思います。
ビカクシダは元々熱帯林などで樹木に寄生するシダの仲間。
普段は樹木にくっついているので横向きに生育します。
ホームセンターで売られているビカクシダは植木鉢で育てられているので上を向いていますが、これは本来の姿ではないので、少々苦しそう。
そういうわけで、植木鉢から引っこ抜いて板に貼り付けて育てようと思います。
準備するもの
- ビカクシダ
- 水苔(少量)
※水に浸すと結構増えます - 板(今回は杉板)
- 釘(固定用に真鍮製の釘を使用)
- 肥料(ハイポネクストのマグアンプ)
私がホームセンターで購入したビカクシダはこんな感じ。
少々放置気味なので、ちょっと埃が被っているのはご勘弁を。
モサモサーっと葉が芽吹いているのですが、比較的中央に若い芽があります。
ビカクシダには成長点と呼ばれる新芽が出る場所があります。
じつは植替えや株分けやの際に、この成長点を気にしてやるとその後の成長が整いやすくなるという話。
それでは早速植木鉢から引っこ抜いてみます。
今回の株はどうやら2株が1つの植木鉢に植えてあったみたいです。
成長点らしき部分が2箇所ありました。
ホームセンターなどで売られているビカクシダは見栄えを良くするためにこの様に複数の株が一緒に入っているケースが珍しくはないそうです。
小さな葉の出てくる成長点を傷つけないように、かつやや強引に株を引き裂きました。
板に固定します!
株分けができたところで、早速板に固定します。
今回使用した板は杉板。
厚さは12mm。150mm幅でホームセンターで購入できる格安板です。
ちょっと厚みがなく湿度の変化で反りが発生しそうな気もしますが、なにぶん初めての試みなのでとりあえずやってみましょう。それに形状が変化することで乾燥具合も視認できるかもしれませんしね。
さらに格安板はザラザラとした荒研磨のものでした。
株や水苔を固定するには摩擦があり良いのですが、見た目や掃除のしやすさなどを考えると多少研磨してツルッとした表面にした方が良さそうかと。
研磨にはサンダー(ディスクグラインダー)を使用すると早かったですし、ついでに角も丸めて優しい雰囲気にも仕上げられました。
ちなみにバッテリー式のモデルは取り扱いが楽なのですが価格が高め。
我が家にあるものはコンセント式のAC電源タイプですが、この手のモデルはリーズナブルな価格で購入できるのが魅力。
同じメーカーでバッテリーを共有するというこだわりがないのであればオススメです。
今回使用した工具
- ノコギリ
- サンダー(デスクグラインダー)
- 電動ドリル
※吊るし穴作成用
ディスクグラインダー
電動ドリル
続いて釘打ち。
水苔やビカクシダの株が固定しやすくするために数カ所釘を打ちました。
サビないように真鍮製のものを使用。
長さは16mmです。
まず、水に浸けた水苔を絞り板に乗せたら軽く固定します。
中央にビカクシダが乗ることをイメージしてボリュームを調整します。
この際にあまり盛りすぎると、後で飛び出し過ぎてしまうので程々に。
固定には釣り用のナイロン糸(0.8号)を使用。
100円ショップで購入できる結構細めのものをチョイスしています。
細いので、後工程でたくさん巻いても目立たない。
株分けしたビカクシダをレイアウト。
ポイントは成長点を上向きに配置すること。
こうすることで伸びた葉が綺麗に成長し見栄えが良いそうです。
レイアウトしたビカクシダの株に更に水コケを乗せます。
釣り糸でしっかりと固定したら完成。
横から見るとこんな感じ。
ちょっと上向きに付け過ぎた感はあります…。
まあ良いでしょう。
一応肥料分を少々。
施肥は上から投入しています。
今回はハイポネクストのマグアンプを少量パラパラと。
仕上げに水コケで蓋をして完成。
うむ、良い感じです。
まとめ
今回は成長点を2つ見つけたので2つの株に分けてみました。
早速自宅に持ち帰りリビングの壁に吊るしてみましたが、なんとも良い感じ。
ああ、やっぱりこの姿が良く似合いますね、しっくり。