芋けんぴが大好きなもので、いろいろな商品を食べ比べしています。
今回購入したのは高知県にある芋屋金次郎の芋けんぴ。
テレビ番組、マツコの知らない世界でも紹介された芋けんぴ界ではちょっと有名な商品。
原料のサツマイモの品種から製造までこだわり、丁寧に揚げられた芋けんぴはお芋の風味とポリポリ食感が感じられるワンラン上のフレッシュなお味でした。
今回は私がネット注文した芋屋金次郎の芋けんぴの食べ比べです。
芋けんぴ専門店だから美味しい「芋屋金次郎」
ぽりぽり、かりかり。
ご存知の通り、芋けんぴは細長くカットしたサツマイモを揚げて砂糖を絡めて作るお菓子です。
歴史的には江戸時代に土佐藩の献上品として作られたものがルーツという説があり、昔から親しまれてきた和スイーツ。
高知県に古くから伝わる郷土菓子「ケンピ」という干菓子に形状や質感が似ていることが由来という話です。
ちなみにサツマイモの産地鹿児島では「芋かりんとう」とも呼ばれているそうです。
出典:芋屋金次郎
そんな日本人に古くから親しまれ、今や国民食となった芋けんぴ。
国内のスーパーのお菓子売り場では必ずと言って良いほど棚に陳列されています。
私の近所にあるスーパー「ヤオコー」でも数種類の芋けんぴがあったりします。
ただ、芋屋金次郎の芋けんぴはないんですよね。
芋屋金次郎は高知県にある芋けんぴ専門店。
母体である澁谷食品のグループ会社として芋けんぴに特化したワンランク上の芋けんぴメーカーです。
澁谷食品自体も芋けんぴを製造しており、「シブヤ」のロゴでスーパーに並んでいますし、私自身もよく購入しています。ただ、芋屋金次郎はないんです、はい。
そう芋屋金次郎は全国に8店舗。
関東では日本橋に1店舗あるのみ。
あとはネット通販での購入のみになります。
芋にこだわる芋けんぴ作り
材料も製法もシンプルなため古くから日本人に親しまれてきた芋けんぴ。
原料となるのは、芋と砂糖と油のみ。
つまりは原料の美味しさが芋けんぴの美味しさにもつながります。
だからこそ芋屋金次郎の芋けんぴは芋からこだわっているみたいです。
揚げ芋に適した品種「黄金千貫」
芋けんぴに使うサツマイモの品種は「黄金千貫(コガネセンガン)」という白芋が多く選ばれています。
黄金千貫はでんぷん質が多く、揚げ物としての相性が良いことが特徴。
芋屋金次郎でも黄金千貫を採用しています。
また、芋けんぴは生のフレッシュなサツマイモが必要になります。
もともと細長くスライスして製造するため、日を置いてサツマイモが硬くなると切りにくいという理由もありますが、寝かせすぎるとでんぷん質の糖化がすすみ揚げた際に焦げやすくなってしまうそうです。
甘い芋けんぴには焦げの苦みは不要ですから出来るだけフレッシュな生芋を採用しているというこだわり。
栽培地・栽培方法へのこだわり
そんな芋にこだわる芋屋金次郎では、サツマイモの苗作りを自社研究・自社栽培し、鹿児島や高知、宮崎などの厳選された契約農家から仕入れているそうです。
サツマイモは昨年育った芋から芽が出てそれをカットして土に刺すことで、毎年たくさんのお芋が採れます。
芋屋金次郎では、厳選した黄金千貫から特別な苗を採りそれをさらに厳選した契約農家さんで栽培しサツマイモを仕入れるという原料へのこだわり。だから芋屋金次郎の芋けんぴは美味しいんですね。
さらに生産地にもこだわり、美味しいサツマイモが収穫できる黄金千貫に適した土地を厳選。
美味しいサツマイモを育てる条件は3つ。
水はけがよく、日照時間が長く、地温が高いこと。
この環境が整っているのが、火山灰が多いシラス台地の鹿児島県大隅半島。
ここがサツマイモ栽培に最も適した土地だということで、芋屋金次郎では多くのサツマイモを栽培しています。
定番4種類を食べ比べ
さて、定番のラインアップ4種類をまとめて購入しました。
いちばん人気、最もシンプルな「特選」。
甘さを引き立てる塩風味の「塩」。
サツマイモの甘さと共存、二つの甘さが贅沢な「黒糖」。
大学芋とも違う芋けんぴならではの美味しさ「黒胡麻」。
どれも実に美味しい。
それぞれ味の違いはありますが、ポリっという軽快なサウンドを発する食感は皆共通。
一度風を開けてしまうと手が止まりませんでした。
個人的好みを聞かれるのならば、「黒糖」がいちばんかな。
いやぁ、しょっぱさも欲しくなると「塩」も捨て難いし。
素材の旨さを堪能したくて「特選」にも髪を引かれるし。
気分を変えて「黒胡麻」というのもアリだもんな…。
まとめ
とにかく、どれも美味しかったということで。
芋屋金次郎の芋けんぴはどれを選んでも正解という結論。
ネット通販では一袋300円の小袋から、抱えて食べられるほどたくさん入った四角い缶入りの商品まで豊富なラインアップがずらり。
夏期以外期間限定販売の「チョコがけけんぴ」も超絶品でしたよ。