【家庭菜園/落花生】「おおまさり」を収穫。茹で落花生がおいしい!

落花生を収穫・茹で落花生が美味しい・レシピ

今年も沢山採れました、落花生「おおまさり」!

自家採種した落花生を蒔いたところ、施肥も世話もせずとも見事に実を着けてくれました。
おまけに引き抜いた根っこには根粒菌がギッシリ。
畑も肥えて一石二鳥です!良いことづくしのマメ科植物に只々感謝です。

自然の恵みに感謝。
豆神様、バンザーイ。

落花生を収穫・茹で落花生が美味しい・レシピ

落花生「おおまさり」の収穫

落花生を収穫・茹で落花生が美味しい・レシピ

昨年収穫した落花生の残りを蒔いたところ、今年もたくさんできました。
特に施肥をするわけでもなく、作付けの隙間や畑の縁に種を蒔いて放置しておくだけでこれだけ収穫できるのですから、楽なものです。

落花生を収穫・茹で落花生が美味しい・レシピ

すぐに食べるぶんは畑で実を採ります。
残りはひっくり返して重ね、乾燥させておきます。

ちなみに去年は畑で乾かしていた落花生が何者かに食い荒らされる事件が起こりましたが、果たして今年はどうなることか。
たくさん採れたので盛大なパーティーでも開かれるのでしょうか。

茹で落花生で美味しくいただきます!

落花生を収穫・茹で落花生が美味しい・レシピ

収穫した生落花生を早速いただきます!
採れたての落花生はやはり「茹で落花生」でいただかないとですね。

落花生を収穫・茹で落花生が美味しい・レシピ

少量の塩を入れた熱湯に、ザバーッと投入。

落花生を収穫・茹で落花生が美味しい・レシピ

15〜20分ほど茹でれば出来上がり。
ビールが進みますよ!

根粒菌がびっしり

落花生を収穫・茹で落花生が美味しい・レシピ

引き抜いた落花生の根には、何やらツブツブとした粒がびっしり着いています。

これは根粒と呼ばれ、根粒菌というバクテリアが住み着いて出来たもの。
マメ科の植物にはこの根粒菌が共生しています。
根粒菌は土壌中に存在していて、マメ科の植物が芽を出した時に根から侵入し寄生します。

植物の多くは窒素を栄養の一つとして生育します。
この窒素は大気中に多く含まれているのですが、植物は大気中の窒素を直接吸収することができません。そこで活躍するのが根粒菌です。
根粒菌は大気中に存在する窒素を植物の根から吸収できる形に変える事ができるのです。

一方で根粒菌は共生するマメ科植物に対し窒素化合物などを供給する代わりに、根から出る炭水化物をもらい、互いに利益を分け合っているのです。

春に田んぼ一面にレンゲの花が咲いている様子を見る事がありますが、あれもこの根粒菌による窒素固定を利用している手法。レンゲの花が咲き終わった頃に土に鋤き込む事で、土壌に豊富な窒素分を蓄えることができます。

このように自然界で栄養素は十分に循環しているのですが、そこに人工的に肥料を撒いてしまうと土壌は栄養過多の状態に陥り、人体にもあまり良くない環境になる事が指摘されています。

余剰な窒素について・硝酸態窒素

植物の成長に必要な主な栄養素が、「窒素」、「リン酸」、「カリウム」です。
この中の「窒素」は、主に硝酸態窒素(硝酸塩)という形に変化することで根から吸収されます。
硝酸塩とは、簡単にいうと窒素が他の物質と結びついて変化した状態のものです。これは自然界に存在し、植物の成長にとってなくてはならない栄養素なのですが、私たち人間にとっては過剰に摂取することはあまり好ましくはないようです。

過剰に肥料を撒いた土壌では、更に自然界からの窒素供給がプラスされ窒素過多という状態に陥ります。
この土壌で栽培された植物は硝酸塩をぐんぐんと吸い込み植物内に溜め込んでいきます。本来硝酸塩は光合成によってアミノ酸へ変化するのですが、天候不順や窒素の過剰供給によって植物内に残留することがあります。そしてその作物を食べることで私たちの体内にも蓄積されていくのです。

実はこの硝酸塩は人間の体内へ摂取すると次のような症状を引き起こすと一部指摘されています。

メトヘモグロビン血症

「メトヘモグロビン血症」は硝酸塩が体内で亜硝酸塩に変化し血液中のヘモグロビンと結合して酸欠を引き起こす症状。別名「ブルーベビー症候群」とも呼ばれていて特に乳幼児は注意が必要な症状です。胃液の分泌の少ない乳幼児は亜硝酸塩の生成が活発になりやすく症状が出やすい傾向にあります。過去に海外では乳幼児が死亡する事故も発生しています。
直接的な植物経由以外にも硝酸態窒素が多く残留した土壌から滲み出た地下水(井戸水)を摂取したことによる事例もあるようです。

発ガン性のうわさ

硝酸塩自体は人体に有害なものではないようですが、体内で硝酸塩→亜硝酸塩と変化し、2級アミンという物質と結合することで「ニトロソアミン」と呼ばれる発ガン性物質が生成されると一部指摘されています。

ちなみに2級アミンは魚の肉などに多く含まれ、亜硝酸塩は日本では食品利用も認められていて、ソーセージやイクラの発色剤として添加されている物質です。

まとめ

落花生の話から少々道を逸れてしまいましたが、いつかは触れておきたいと思っていた話でした。私が自然栽培に興味を持ち、自分で野菜を作るようになったのもこの問題が一つの理由だったりします。

それ以来というもの、「野菜はからだに良いもの」という言葉に疑問を持って食を考えるようになりました。あまり気にしすぎてもよくはないと思うのですが、自分で育てる野菜には施肥を抑えたり、スーパーで購入する場合は葉色の薄いものを選んだりして摂取を抑えるよう気を使っています。また、釣ってきた魚を食べることが好きなので、魚(2級アミン)の摂取量は調整できなそうです。植物からの硝酸塩摂取を更に気にしなくてはならないと感じているところでもあります。

私にとって家庭菜園は責任とやりがいを持って取り組める良い趣味であると感じています。本当に健康に良いことは何なのだろうか。少なくとも家族に提供する野菜は自信の持てる自然なものを作っていきたいと思いますね。

「自然なものを作る?」ってなんだか変な言葉ですね。

 

 

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