リビングに置いてあるウンベラータ。
大きく成長し購入当初に植えた鉢が少々窮屈になってきたようなので、大きな植木鉢を購入し植替えしてあげることにしました。
今回は植替えの様子を振り返ります。
大きな葉っぱが可愛い観葉植物ウンベラータ
フィカス・ウンベラータ(ficus umbellata)は熱帯アフリカ原産のクワ科の常緑高木。
フィカス=ゴムの木のことで、ウンベラータもゴムの木と呼ばれていたりしますが、ゴムの木とはクワ科フィカス属に分類される植物の総称で、800種ほど存在しています。ウンベラータはその仲間の1種。
ゴムの木は熱帯地域に多く暑さには強い植物が多いので管理は案外簡単です。
ウンベラータもアメリカ西部や中央アフリカを原産としているため、暑さと乾燥にも強いことから、多少ほったらかしてもすぐに枯れることはありません。
ただし、土壌の加湿によっては根腐れを起こして弱ってしまうこともあるので、栽培環境の準備は必要です。
購入から5年ほど経ったウンベラータ。
購入当初は60cmほどだった株が、あっという間に倍の120cmまで成長しました。
ただ、それ以降の生長の変化はあまり見られず、おそらく根の成長が限界まで達してしまったためと思われます。
我が家ではもう少し大きくなっても大丈夫なので、植木鉢の大きさを変えて新しい根を張れるようにしてあげようと思い、植替えをすることしました。
ウンベラータの移植方法
植替えは根が成長を始める前にしてあげるとスムーズに生育していきます。
屋内管理では常緑樹のウンベラータですが、気温の上昇とともに生育スピードを増していくので、植替えは春先がベスト。
落葉樹と違い、あまり寒すぎてもダメージを受けてしまうし、バリバリ成長期の夏だと根が再生して水分を吸収できるまでの間に水切れとなり枯れてしまう恐れもあるので注意が必要です。
水攻めで「トビムシ」を退治
さて、いざ移植。
の前にまずは水浴び。
実は植替え時に鉢を持ち上げたところ、小さな虫が鉢底から出てくるのを見てしまいました。
「トビムシ」と呼ばれる節足動物の一種。
数ミリ程度の本当に小さい虫ですが、人やペットなどに害はなくただ植木鉢の中にあった有機物やカビ、藻などのバクテリアを食べて繁殖したようです。
湿った土壌を好み、腐葉土や動植物の死骸を食べて分解してくれる、どちらかというと益虫ですが、正直室内では見たくはありません。
人間の都合ですが、植替えとともに消え去っていただきます。
まず古い植木鉢がすっぽり浸かる大きさのバケツに水を張り、植木鉢ごと沈めて1日放置します。
水没して死滅or水面に浮いてくるのでそれを水ごと流して退治終了。
ちなみにトビムシは湿気と有機物(エサ)を好むので、新しい植替え土には有機素材の肥料を入れないようにしました。
前回は鉢底の方に腐葉土を混ぜてしまったのが発生の原因と思われます。
また、新しい培養土も水はけが良いものを配合すると発生が抑えられると思います。
植替えに用意するもの
- 新しい鉢
- 赤玉土(大粒)
- ゴールデン培養土
- 竹炭(鉢底石の代わり)
- 大きな植木鉢に移し替え
- マグアンプK
移し替えに必要なものは新しい鉢と培養土。
培養土はウンベラータが好む水はけの良い配合で用意しました。
一般的な観葉植物の土があればそれで問題ないと思います。
私が観葉植物で愛用しているのは、アイリスオーヤマのゴールデン培養土。
保水、水はけが良く、団粒構造の粒が水と空気を通すことで、根の張りが非常に良くなると感じています。また加熱処理されているので虫が湧く心配が軽減されるのは室内用の鉢としては嬉しいこと。
そんなこともあり、赤玉土とゴールデン培養土(比率1:1)を配合して植替えに使用しています。
ゴールデン培養土自体にも多少の肥料分が含まれていますが、足りない分はマグアンプKを少量加えています。あとは生長の度合いを見てマグアンプKを追肥したりしなかったり。
植木鉢の選定
新しい植木鉢は、370(直径)×390(高さ)〈mm〉の大きなものを用意しました。
材質は陶器、色はオフホワイト。
底には水抜け穴が空いていて、受け皿もセットで販売されていました。
私が植木鉢を選ぶポイントは、
- 根の大きさに合っているか
- 形状(水抜き穴が空いて、受け皿があるタイプ)
- インテリアに溶け込むか
あまり大きな植木鉢に植え替えてしまうと、根腐れが起こります。
使用する培養土にもよりますが、水をあげて数日(1〜2日)で用土が乾くくらいがベスト。
ウンベラータの根が吸える水分量よりも、植木鉢の用土が保つ水分量があまりに多くなると、呼吸できなくて根が腐る原因となるので要注意。
また、私が大事にしているのはインテリアとのバランス。
植木鉢があまりに派手で主張が強いと室内がガチャガチャしてバランスが悪いので好みではありません。ただでさえ「大きく」「目立つ」植木鉢なので色も形状も控えめなものをチョイスしました。
まとめ
上から数週間後、ピンク色の新芽が芽吹き始めているのを確認しました。
これから気温が上昇するとともに、ウンベラータの成長も加速していくことでしょう。
現在はテレビ台の上のテレビと同じ背丈ですが、今年の夏にはもっと背を伸ばしてくれることを期待しています。