台湾は台北にある「台北植物園」に行ってきました。
ヤシやモンステラ、多肉植物や塊根植物など、園内には熱帯地方特有の植物たちが所狭しとひしめき合い、南国植物好きの私にはまるで天国。
喧騒の中の台北市内とは違い、ここは小鳥の声が飛び交う都会のオアシス。
開園時間も早く無料のため園内にはジョギングや太極拳を楽しむ地元の方々も多くみられましたよ。
今回は11月の早朝に訪れた台北植物園への行き方と、園内のようすをお届けします。
台北植物園とは
台北植物園
小鳥のさえずりが聞こえ、リスなどの小動物が木々を飛び回る。
台北市内にあるにもかかわらず、そこは都会の喧騒から隔離された別世界のような深い緑に囲まれた空間でした。
開園は朝の6時で入園も無料ということもあり、ジョギングや太極拳を楽しむ近所の住民の憩いの場的な公園でもあるみたいです。
台北植物園は台北市内にある植物園の一つですが、同じ市内なる「台北典蔵植物園」と比べると断然広大。さらに、台北中心部からも近くアクセスも抜群です。
園内への入り口は4箇所存在しますが、旅行者がアクセスしやすいのは北に位置する入り口。
MRTメトロの小南門駅から3番出口を出て徒歩3分で到着です。
アクセス
【住所】台北市南海路53号
【営業時間】6:00~20:00(文物館は9:00~16:00)
【休業日】年中無休(文物館は月曜日休み、旧正月5日間)
【アクセス】松山新店線(グリーンライン)の小南門駅(Xiaonanmen.st)3番出口から徒歩3分。
台北植物園はMRT小南門駅が近い
降車駅はMRTの小南門駅からが最短。
まずは私のホテルがある近くの駅、メトロR12「双連(Shuanglian)駅」からアクセス。
小南門駅はグリーンライン(松山新店線)なので中山駅で乗り換えします。
台北市内の駅間隔はさほど広くないので、早朝ということもありウォーキングがてら乗り換えの中山駅までは歩こうと思います。
当日、小雨がぱらついていたため双連駅から地下街を歩くことにしました。
ありがたいことに台北駅近辺は地下道があったりするので、雨の日の行動には活用させていただきます。
早朝ということもあり、お店のシャッターは皆しまっています。
おかげで、人通りもなく歩きやすい。
中山駅からメトロに乗り小南門駅で下車。
3番出口(植物園)へ向かいます。
3番出口を左に向かうと植物園方面です。
国立歴史博物館や美術館なんかも近くにあるみたい。
徒歩3分で到着。
台北植物園の門が見えて来ました。
熱帯の植物がわんさか
開園時間は6時〜20時。
事前の情報では4時〜22時と聞いていたので、変更になったのでしょうか。季節によっては時間に変更があるのかもしれません。
入り口メインの門は閉まっていますが、両サイドの小門から園内へ入れます。
入り口に園内マップがありました。
ここで写真をパチリ。
広大な園内ですが、マップがないのでここで地図を撮っておくと便利。
インフォメーションセンターに行けば紙媒体のマップが配布されているらしいのですが、早朝だとまだ開いていない可能性がありますのでご注意。
また、敷地が広いので、グーグルマップなんかでも大体の現在位置が確認できます。
これも便利。
さあ、散策開始といきます。
早速ヤシの木の道。南国の植物園に来たという感覚でいいですね。
早朝ということもあり、日本ではあまり見かけない不思議なフォルムの鳥が歩いていました。
ペリカン属サギ科の「ズグロミゾゴイ」といい、日本では石垣島以南に生息する鳥のようです。
和名の「ズグロ」は頭頂部から背中にかけて生えるモヒカンのような青黒い毛並みのようすからつけられたそうです。目の周りが白くて愛嬌のあるヤツでした。
大きく枝葉を茂らせているシルバーリーフに目をとられました。
結構年季の入った巨木です。
ティートゥリー(メラレウカ)でした。
台湾では「澳州茶樹」と表記するみたいです。
すごくわかりやすい表現。
ティートリーはオーストラリアが原産の常緑樹で、清涼感のあるフレッシュな香りが特徴的。抗菌、抗ウイルス作用などさまざまな効能をもつ万能薬として古くから親しまれてきた樹です。
樹皮の剥がれ具合がワイルドでいい感じ。
樹に着生したオオタニワタリの一種。
これまた巨大。
モンステラもびっしり着生いしていました。
なんだかアップルパイみたい。
ヤシやユッカ、アガベ、多肉植物などが集まるエリアにやってきました。
南国だからやはり皆「でかい」。
あと驚いたことに、エリア内に小川が流れていました。
乾燥地帯が原産と思われる彼らですが、意外と湿った土でもやっていけるみたい。
それとも小川のように流水だから平気なのか?はて。
トゲトゲがいっぱいで、ワクワクしまてしまいます。
ううん、いい眺め。
最後に蓮池をまわって帰ります。
私が訪れた11月はすでにハスの花が終わっていました。
かろうじて花をつける株を見つけたのでパシャり。
淡い朝の日差しに透ける花びらは素敵です。
ちなみにこの蓮池の向こう側に建つ大きな建造物は歴史博物館とのこと。
時間があったら足を伸ばしたいところですが、この後用事が控えていたため今回はスルー。
開放的なトイレもすてき
園内には数カ所トイレも併設されていました。
私が入ったトイレは北門から程近い場所に。
自動販売機も備え付けられているので喉の渇きも潤せます。
中の洗面台はちょっとオープンな雰囲気。
植物園内にあるだけに緑に囲まれて調和がとれた感じで、So Relax!
まとめ
日本統治時代の1896年に「台北苗圃」という名称で創立されたのが起源と言われれる台北植物園は、長い歴史のなかで育った巨大な熱帯植物たちで溢れかえっていました。
日本統治時代当時は、台湾で採れる植物の研究場として活用されていたようで、台湾総督府の依頼で台湾の植物を研究した早田文藏(はやたぶんぞう)の銅像もひっそりと立っています。早田文蔵は台湾植物の父ともよばれ、台湾研究時代に1600種以上もの新種を発見し命名したそうですから、それはすごい偉業。
ちなみにNHKの連続テレビ小説「らんまん」の主人公・牧野万太郎(神木隆之介)のモデル「牧野富太郎」も当時2ヶ月ほど台湾に植物採取に来ており、いくつか新種を発見しています。「愛玉子(オーギョーチー)」の原料となる植物を発見したのが牧野富太郎だそうで、学名にも「Ficus pumila L. var. awkeotsang (Makino) Corner」と(Makino)の名が記されています。
台湾では「愛玉(アイユー)」または「愛玉凍(アイユートウ)」と呼ばれ古くから親しまれているスイーツ。
夜市なんかでもよく見かけるので、この機会に台湾原産の甘味を思いに浸りなからいただくというのも乙かもしれませんね。