野原で摘んだ蓬(よもぎ)をつかって草もちを作りました。
簡単に頂くため、使ったのは市販の白玉粉。
草もちというよりは草団子です。
今回は蓬の採取、アク抜き、ペーストや乾燥の方法など下準備もご紹介します。
春先の新芽を採取
春先の背の低い生えたてのものが美味しいそうです。背丈は2〜30cmほどの蓬がたくさん生えていましたので、沢山摘んできました。
採取の際は新芽(先っぽ)の10cmほどを採るようにします。
葉が柔らかく香りもよし。
採取の様子は前記事で紹介していますので、そちらも参考にしてください。
下準備
野原で摘んできた野生の蓬を美味しくいただきたいと思います。
和製ハーブ「蓬(よもぎ)」は古くから薬草として活用される何とも役に立つ雑草です。
今回は食に活用。
擦り潰してペーストにした蓬を使い「草もち」にして美味しくいただいてみたいと思います。
そのままでは雑味(灰汁)が残るので下処理して美味しく。さらに保存しやすいように冷凍していきます。
摘んできた蓬を湯がいてアク抜き
そのままではアクが残るので軽く湯がきます。
重曹もしくは塩を少量いれて1分30秒茹でます。
ザルにざっとあけ、冷水でアクを流します。
ぎゅっと絞ってアクとともに水気を切ります。
ほうれん草みたいです。お浸しにしたら美味しいのかしら?
ミキサーを使ってペースト状に
バットにアク抜き蓬の塊がゴロン。
ミキサーで細かく刻んでペーストにします。
このままでは刃が回りにくいので、包丁である程度小さく刻んでから投入します。
新しい水を投入してミキサーでペースト状に。
ペーストが完成しました。
青汁感が半端ないですけど、蓬の良い匂いも漂います。
茎は取り除くのがベター?
ミルをかけても繊維状のものがうっすら残ります。
おそらく茎の部分の繊維だと思われます。
新芽の上の方を摘んできたのでそれほど多くはなく、また柔らかいので気にはしていませんが、舌触りにこだわりたい方は仕込みの際に茎の部分を取り除いてペーストを作った方が綺麗に仕上がるかもしれませんね。
また、夏が近づき硬くたくましくなった蓬は、硬い茎の繊維が残りやすいので注意が必要だと思います。
スコーンや焼き菓子など火を通すものを作る際には然程気にならないかもしれませんが、餅など柔らかい食感を楽しむ場合にはその差が出てくるかもしれませんね。
保存は「冷凍」or「乾燥」?
先ほどペーストにした蓬をそのままジップロックへイン。
使いやすい分量に小分けしたら、平べったくして冷凍庫へ入れて保存します。
または、軽く絞ったペースト蓬を陰干しして乾燥保存します。
乾燥の際は、シンク用の水切りネットに入れてから干物ネットにイン。
白玉粉を使って蓬餅(白玉だんご)を作ります
餅を作るのは面倒。こねて丸めて茹でるだけです。
今回使ったのは白玉粉。
材料
(2〜3人分)
- 白玉粉…100g
- よもぎ(ペースト)…150g
- きび糖…大さじ1
- 塩…ひとつまみ
- 水…適量
- あずき…お好み
作り方
ボールに白玉粉、よもぎペースト、きび糖、塩を入れよく混ぜます。
よもぎペーストに水分が含まれているのですが足りない場合は水を足して耳たぶくらいの固さになるようにまとめます。
まとまった団子は食べやすい大きさに丸くしておきます。
熱が通りやすいように真ん中を凹ましてヘモグロビン状に成形しておいても良いかも。
沸騰したお湯にドボン。
初めは沈みますが、だんだん浮き上がってくるのでそのまま1〜2分茹でます。
茹で上がった団子は綺麗な緑色になっていました。
すくって冷水にさらします。
盛り付けてあんこをのせて出来上がり。
今回は白玉粉を使用しましたが、つるんとした舌触りが何ともよろしい感じでした。
白玉粉以外でも、団子粉や上新粉をつかっても団子が作れます。
上新粉はもちもちっとした食べ応えのある感じに、団子粉は白玉粉と上新粉の中間食感といった感じに出来上がるみたいです。
まとめ
「とぅるん」っと春を美味しくいただきました。
日本って豊かな国ですね。こんな美味しい食材が野に生えているのですから。
また外出機会の少ない今、意識して季節のものを旬を取り入れたいものです。
日本人のもつ季節の感覚ってものは結構繊細なもの。
閉じこもりがちな時期にこそ、五感を働かす意識をして自律神経も整えていきたいところです。