たいして手を掛けていないにもかかわらず、今年も立派にそして丈夫に育ちました。
そうパクチー(コリアンダー)です。
青葉の頃はその葉を香草に、そして成熟して葉が枯れ実をつけたら種(コリアンダーシード)の収穫です。
パクチーの種の収穫と保存方法について記事にします。
パクチーの成長
昨年の秋頃に芽を出し、越冬したパクチー(コリアンダー)です。
ここのところ毎年こぼれ種でパクチーが生えてきます。
生える場所はだいたい決まっていて、昨年生えた場所の付近。パクチーの種は大粒なので、種が飛び散りにくいのでしょう。
パクチー1粒の丸い殻には2個の種が入っています。
播種の際には硬い外皮を剥ぎ、一粒ずつ撒くと水分を吸収しやすくなるので発芽率が上がります。直根性の植物のため、移植を嫌うので直播が基本。
季節にもよりますが、暖かければ40日程度で収穫できます。
春には可愛らしい小さな白い花をたくさん咲かせた後、線香花火の火花のように放射状に伸びた細い枝の先に大きめの種をつけます。
パクチーの種(収穫)
種をつけると枯れ、頭の種の重みで枝全体が地面に倒れます。
全体的に種が茶色くなっていたら採取して構わないでしょう。
ただし、あまり若いうちに採取してしまうと播種しても発芽しないかもしれないので注意。
パクチーの種(保存方法)
乾燥したパクチーの根元を握り、先端に向けて枝を絞るように移動させると種がポロポロと落ちてきます。
ちりとりやカサの浅い容器に種を集め、最後に息を吹きながら余計なゴミを飛ばします。
種はしっかりと乾燥させた後、お茶缶などの容器に入れて冷暗所で保存します。
過去の経験からだと、播種用としては2〜3年は保存が効いていますが、もうちょっと保存できるかもしれません。
パクチーの種(利用方法)
コリアンダーシードとしての利用
コリアンダーシードは古代エジプト時代から調味料や薬用として利用されて来た世界最古のスパイスの一つ。
アフリカ、中東、ヨーロッパ、中南米など世界のコリアンダー生息地域では古くから様々な食材の調味料として利用されてきました。
肉や豆、卵などの料理とともに、またカレーのスパイスとして、時にはビールやピクルス、クッキー菓子の香りづけにも。その利用価値は幅広いものがあります。
カレーなどに入れる場合は、砕いて粉末状にしたほうが食べやすいですが、ピクルスなどの香り付けに使う場合には種のまま放り込んでも大丈夫。
調味料としての保存は乾燥した場所であればいくらでも保つのではないでしょうか。