今回の熱海旅行は、私たち夫婦と小学生・中学生の娘たち、義父母を含めた6人での電車旅です。
熱海旅行についてはテーマごとに何回かに分けて書いていこうと思っています。
今回は、目的地へ向かう列車の中で楽しんだ駅弁とお酒のお話。
旅というと目的地に着いてからを思い浮かべますが、私にとっては東京駅で駅弁を選び始めた頃から、もう旅が始まっています。
東京駅から踊り子号で熱海へ

東京駅から利用したのは特急「踊り子号」。
踊り子号は、東京と伊豆半島を結ぶJR東日本の特急列車で、名前は川端康成の小説『伊豆の踊子』に由来しています。全車指定席で、伊豆や熱海方面へ向かう旅行客にもおなじみの列車です。
東京駅から熱海駅までは約1時間20分。
駅弁を食べながら車窓を眺めていると、あっという間に熱海へ到着します。
駅弁選びも旅の楽しみ

乗車前に立ち寄ったのは、グランスタ東京にある「駅弁屋 祭」。
全国各地の有名駅弁が集まる駅弁専門店で、店内には所狭しと駅弁が並んでいます。
レジの数は多く、購入自体は比較的スムーズでしたが、印象的だったのはレジよりも駅弁売り場の方が混雑していたこと。
皆さん同じように、たくさん並んだ駅弁を前にして、どれにしようかじっくり考えているようす。
種類が本当に豊富で、「何を食べようか」と迷う時間もまた楽しいもの。
北海道から九州まで、その土地ならではのお弁当が並んでいるので、家族みんな自然と好みが分かれます。
今回もそれぞれ気になった駅弁を手に取り、みんな違うお弁当になりました。
妻は松川弁当店の「米沢牛焼肉重」。
私は、おつまみに焼き鳥を選び、締め用として「たなかの柿の葉寿司」を購入しました。
子どもたちや義父母も、それぞれ思い思いのお弁当を選び、袋の中身を見せ合いながら列車へ向かいます。

ビールの後は柿の葉寿司で締める

柿の葉寿司は奈良県の郷土料理で、酢飯の上に鯖や鮭などのネタをのせ、柿の葉で包んだ押し寿司。
柿の葉には抗菌作用があるとされ、昔は保存性を高める知恵として利用されてきました。
ほのかに移る葉の香りと酢飯の相性がよく、一口サイズで食べやすいのも魅力です。
焼き鳥をつまみにビールを飲み、その後に柿の葉寿司をゆっくりいただく。
車窓を眺めながら過ごす約1時間20分には、ちょうどいい組み合わせでした。
少しだけこだわって選んだ旅の一杯

「祭」では駅弁以外にも、ビールや酎ハイ、ソフトドリンク、お茶なども販売されていましたが、今回はもう一軒、同じグランスタ東京にある「はせがわ酒店」にも立ち寄りました。
全国各地の日本酒やクラフトビールが並ぶお店で、お酒好きには見ているだけでも楽しい場所です。
私が選んだのは、大好きなクラフトビールのひとつ、COEDO「毬花(まりはな)」。
普段から見かけるとつい手に取ってしまう銘柄ですが、少し値が張るので、飲むのは旅行や記念日など、ちょっと贅沢をしたい日がほとんどです。
ホップをふんだんに使ったセッションIPAで、柑橘を思わせる爽やかな香りと、青々としたホップの風味が特徴。
私はこういうホップ感の強いIPAを、よく「草いビール」と呼んでいます。
もちろん褒め言葉です(笑)。
香ばしく青々しい香りがしっかり感じられるビールほど、「草いなぁ」と一人で喜んでいます。
旅行の始まりに飲む一本としても、この日の気分にぴったりでした。

おわりに
熱海へ向かう約1時間20分。
目的地へ向かう時間でありながら、家族で駅弁を広げ、好きなお酒を飲み、窓の外の景色を眺める時間でもありました。
目的地での思い出はもちろんですが、振り返ってみると「東京駅で何を買おうか」と話しながら歩いた時間や、列車の中で過ごしたひとときも、同じくらい旅らしい記憶として残っています。
次回は、熱海駅に着いてから便利だったサービスについても書いてみようと思います。

