台北の街は必ず緑があるんです。
商店の入り口やマンションのバルコニー、公園や空き地に。
スペースがあったら何処でも植木鉢が置いてある。
それくらい緑に溢れていました。
先日の花市を振り返ってもそうですが、台湾人は植物が好きなんだろうな。
自然との関わり合い方がよくわかっていて楽しんでいるようです。
今回は私が訪れた台湾台北市の街中ぶらり歩きのようすを振り返ります。
台湾人は植物好き
台北の街中を散歩していてふと感じたのですが、市内に緑が濃いのです。
少し歩くとコンビニや寺院があるように、どの路地を歩いても植物が生えている。
生やす場所がなかったら植木鉢を店先に置いている。
置く場所がなかったら、ぶら下げて…。
同じ主都の東京の街中と比べても、明らかに緑の量が多く感じます。
人と自然との関係の大切さを忘れない台湾人は、台湾の中心で建物が乱立する主都ここ台北でも、生活の中に緑を取り入れたいと強く願っているのでしょう。
こちらは、ぶら下げ系のレイアウト。
ラン類を水苔と板で固定して軒下にぶら下げて管理していました。
着生植物は比較的木陰でも育つので、軒下なんかが丁度良い感じ。
また、風の通りが良いため夏場は地面よりも涼しく管理できる利点がありそうです。
板付されたデンドロビウムでしょうか。
ラン類は自然界では樹木に元々着生して育つ植物ですから、環境の適応力は高いんです。
デンドロさんも案外ほったらかしでも耐えしのいでくれることが多いので育てやすい品種のひとつ。
垣根になっていた淡い小葉をつける樹木がありました。
近づくと淡い紫色の花を着けていたので、何だろうとグーグルレンズで覗いてみたら、「デュランタ」という熱帯性常緑花木でした。
和名ではタイワンレンギョソウなどとも呼ばれますが、元々は南アメリカの自生種。
花の色は様々ですが、この淡い紫色が何とも清々しさを感じます。
ほんのり甘いバニラのような香りがしました。
こちらはホテルの近所の定食屋さん。
店先や2階の住居テラスにも植木鉢がたくさん。
上から垂れ下がる枝葉は一体どこから伸びてきているのだか。
台湾で直立する樹を見かける機会はなかなかありませんでした。
いつも大体斜めに傾いている樹ばかり。
剪定だってされていません。
なぜかわわかりませんが、個人的にはこう言った動きのある樹形は好みです。
こんな巨木だって建物に這う様に枝葉を伸ばしているのも台湾ならでは。
日本の都市部だったら、いろいろな安全面や景観面などからすぐさま剪定されてしまうでしょうに。このへんも自然を大切にする台湾人の懐の広さを感じます。
やっぱりこれくらいが良いんだと思うんだけどな。
時折見かける植物ペイント。
どうしても必要なインフラでも、できるだけ人工物を無くして自然に調和させようという気持ちが伝わります。
こういうグラフィティ好きですよ。
まとめ
台湾の街中には植物が溢れていました。
当然のことなんですが、自然から切り離しては人間は生きていけない。
私たち日本人がここ50年くらいの間で忘れてしまったとっても大切なことだと思うんです。
自然から得る恩恵の大切さ。
台湾の方々はその辺がよくわかっているのだと思います。
都会に身をおいても自然の教訓を忘れないために植物を育てているように感じます。