記録的な早さで梅雨明けしてやってきた今年の初夏。
7月に入っても引き続き日照りと酷暑が連日続いております。
さて5月中旬に種まきしたハーブたちが発芽して育ってきたので、畑に移植することにしました。
ただ、ヨーロッパ原産の涼しい環境を好むハーブたちにとって木陰のない路地栽培をするには過酷な時期だったみたいです。しばらくは朝夕の水やりは必須。夏が過ぎるまでは日陰を工夫して温度管理して上げるとよく育ちそうです。
それでも温暖な土地で育つシナモンバジルだけはこの環境がウェルカムなご様子で、ただ一人急成長中。他のハーブを横目にぐんぐん成長しています。
それでは今回は初夏に種蒔きしたハーブの栽培記録を振り返ります。
種蒔き〜ポット栽培〜植え付け
5月中旬に種まきしたハーブたちが続々と芽を出し始めました。
6月19日。
育苗ポットで育てていた苗が程よい大きさに成長したのでを畑に移植することにしました。
ポットから引き抜いた苗は根がぎっしり。
優しくバラして複数箇所に分けて植え付けしていきます。
シナモンバジル
草丈30cmほどに成長するシソ科のシナモンバジルは、その名の通りシナモンの香りがするバジル。
成長するとグリーンの葉に紫色の葉脈が現れます。茎も同様に紫。
花穂や若葉は肉料理や魚料理に利用できます。色合いとしてサラダに取り入れても良いかもしれません。オリーブオイルやトマト、チーズ、パスタなどと相性が最適。
生育旺盛で乾燥や高温にも強くとても育てやすいハーブです。
アニス
草丈40cmほどに成長するセリ科の1年草。
花や葉は生のままサラダやスープ、シチュー等の香りづけに。根も刻んで同様に利用できます。
香りの良いタネはパンや菓子類の香りづけや、フェンネル同様食後に噛んだり、リキュール類の香りづけに使用可。
スパイシーであまい香りは香水や歯磨きによく利用されています。
キャットニップ
草丈30cmほどに成長するシソ科の多年草ハーブの仲間でキャットミント、イヌハッカとも呼ばれます。
ネコちゃんが好きな香りのするハーブで、ポプリにして布袋などに詰めたネコのおもちゃとしてよく販売されています。紫色の花が咲き、花壇にも重宝します。
食利用としては、お茶やスープ、サラダ、肉料理、魚料理の香りづけに使えます。
セントジョーンズワート
草丈60cmほどに成長するオトギリソウ科の多年草。別名西洋オトギリソウ。
節ごとに小枝をつけ、葉は楕円か長楕円形の形です。夏に咲く黄色の花からはレモンに似た香りを漂わせます。
お茶としての知名度が高いセントジョーンズワート。
下向きになった気持ちを明るい気持ちに上げてくれるメディカルハーブとして有名ですね。
その他、花は古くから染料として利用。淡い黄色やえんじ色の柔らかい色合いに染まります。
綺麗な樹形をいかしてフラワーアレンジメントにも。乾燥花や葉はポプリに。黄色い小花を多くつけるので、ガーデンの彩りにも最適です。
カモミール(ローマン)
草丈は20cmほどに成長するキク科の多年草。
こちらもカモミールティーの名で有名なハーブ。
紅茶は体を温め、赤ちゃんからお年寄りまで飲まれている民間の薬用茶。
香りを閉じ込めてポプリにもよく加工されます。
菜園では近くにある植物の病を治すので「植物の医者」とよばれ、コンパニオンプランツとしての広く利用されています。また、開花時はミツバチなどの媒介益虫を多く集めることで、他の植物の受粉を助け実りを豊かにしてくれる嬉しいハーブ。茎葉の抽出液は立ち枯れ病などの予防薬としても役立ちます。
クローブ
草丈40〜80cmほどに成長するナデシコ科の多年草。
カーネーションの原種になる最古の園芸品種。
常緑で、開花時にはピンク色の花を咲かせます。
スパイスとして利用されるフトモモ科のクローブ(チョウジ)とは全く違う品種です。
まとめ
これはトマト畝に一緒に植えたシナモンバジル。
透明マルチを敷いていることもあり、地温はかなりの高温。
酷暑と水不足により次々とトマトの若苗が枯れているのを横目にぐんぐんと急成長する強靭ぶり。
他のハーブたちはヨーロッパ育ちの冷涼な気候を好む品種であったため、この季節は少々苦手な様子。しばらくは日陰と水やりに気をつけてやらないといけなそうです。