先日、森を散歩していると広葉樹に絡むように茂るツタを見つけたので持ち帰ってきました。
採取したのはキヅタ。
別名フユヅタとも呼ばれるこの植物は、冬でも葉を落とさない常緑ツル性木本。
日本など東アジア一帯に自生している在来種で、近年ホームセンターの園芸コーナーで良く見かける「へデラ」や「アイビー」と呼ばれる観葉植物と同じ仲間です。
今後庭の植栽として活用することを考えて、ポットに移植してキープしておこうと思います。
今回は、採取したキヅタの植え替えの様子をお伝えします。
森で見つけたキヅタを持ち帰りました
キヅタ(フユヅタ)
学名:Hedera rhombea
種類:ウコギ科キヅタ属の常緑ツル性植物
草丈:5~20m(つる性)
植栽適地:東アジア(低地)
日照:日向〜半日陰
用途:壁面
「キヅタ」を採取してきました。
ちなみに左にあるのはテイカカズラかな?
近くに生えていたので、とりあえず一緒に採ってきました。
キヅタ(木蔦)は日本を含む東アジア一帯に自生するウコギ科キヅタ属の常緑ツル性植物。
茎から無数の不定根を出し樹木や岩、建物の壁などに這い上るように生育する性質があります。また、冬でも枯れずに茂ることから、落葉性の似たような形状のブドウ科ツタ属のツタ(蔦)と対比し「フユヅタ」とも呼ばれています。
キヅタ(右)の小さな葉はハートのような可愛い形をしています。
しかし、キヅタの葉は成長するに従い葉の形を変えてしまうので、このかわいらしい形も幼木の今のうちだけ。大きく成長するとハート型から5角形、三角形、花をつける頃には先端のみ尖った細長い形状に変わるのも特徴。
同属で似たような形状のヘデラ・ヘリックス(セイヨウキヅタ)、ホームセンターなどでよく見かけるアイビーやへデラの名前で販売されている欧州産の品種との大きな違いは、この葉の変化の有無です。
キヅタをポットに植え替えます
植替え用のポットを用意します。
鉢底には竹炭を少量入れ水はけを良くします。
軽石でも大丈夫です。
続いて培養土。
市販の培養土と腐葉土、竹炭を混ぜて作っています。
比率は培養土1:腐葉土2:竹炭2くらいの割合。
腐葉土と竹炭は水持ちが良くなるのでズボラな私が水やりを疎かにしても多少は平気。
底に培養土を少量入れたら、キヅラを一緒に植えてきます。
ツルが長く柔らかいので丸めるように詰めていきます。
丸めると収まりが悪く土から飛び出してしまうので、最後に土から出たツルを押さえ込みます。
私は枯れた枝などを写真のようにテントのペグのような形状に折り、土にさしてツルを押さえ込んでいます。
押さえ込み一本!
これにて完了です。
※写真はテイカカズラと思われるツルの方です。
まとめ
そこら中に生えているキヅタですが、それだけ環境適応性もあり生命力も強いということ。
多少雑に管理していてもすぐに根を張って成長してくれることでしょう。
また、採取した場所がかなりくらい日陰だったので少し暗めの葉色をしていますが、日の当て方次第でもう少し明るい綺麗な色にもなるかもしれません。
見慣れた植物ですが、今後の変化を見届けるのも楽しみです。