トマトは寝かせて植え付ける。
毎年恒例となりましたが、寝かせ植えでトマトを栽培します。
今年の植付け品種は、アロイトマト(中玉)とワーントマト(ミニ)。
少し徒長気味に間延びした苗の下葉を取り、畝に寝かせて土を伏せます。すると不思議、数時間後には茎が垂直に立ち上がりました。
茎から発根するトマトの特性を利用して、丈夫に長期収穫を狙った寝かせ植え栽培方法を紹介します。
いざ寝かせて植える!
ゴールデンウイークの最終日。
トマトとナスの苗を畑に植え付けにいきます。
ひょろ〜っと徒長気味なのはベランダ育苗の環境のせい。
日当たりが少し悪かった為です。
それと、1週間前に下葉を1〜2本摘んでいます。
これは寝かせて植える際に邪魔になるからという理由。
詳しくは前回の「育苗〜下準備」の記事をご覧ください。
では早速、ベランダから搬出。
植え付けに向かいます。
今回はトマトのほかナスもご一緒します。
さて植え付け前に十分な水分を根に吸わせておきます。
これからは天候次第という過酷な自然環境に放置されるわけで、ベランダで過保護に育てられていた彼らには試練の日々が続きます。
そこでバケツに水を張り育苗ポットごとジャポン。
植付けまでの小一時間水に浸しておきます。
続いて畝に移動します。
苗の植付け間隔はこれくらい。
緑の針金が置いてある辺り、軽く足を開いた程度ですね。
植付ける位置に仮置きしました。
横に置いてある緑色の針金。
これは寝かせ植えでは無くてはならない必需品。
寝かせている苗を抑え込むのに使います。
続いて苗を植える場所が決まったら、マルチに穴を開けます。
私は普段使用しているノコギリ鎌でTの字に切れ込みを入れています。
余談ですが、ノコギリ鎌は名前の通り細かな刃がたくさん付いている鎌。ロープの切断から緑肥の刈り込みまで非常に良く使う道具の一つです。時には硬いものを切ってしまい刃こぼれして切れ味が悪くなることもあります。そのため、できるだけ長く使えるように、私は焼入れのされた硬い刃の丈夫なものを選ぶようにしています。
私の使用している「豊稔光山作 特殊焼入鋸鎌 HT-0810」はSK5鋼を焼入れ加工した強度・摩耗性に優れたノコギリ鎌。すぱ〜っと気持ち良い切れ味もたまりません。
さて話を戻しまして。続いては、先ほど切れ込みを入れた部分を内側に折り込んだら、スコップで苗が入る大きさの土を掘り起こします。
育苗ポットから抜き取った苗をスポっ。
横に寝かせて配置します。
土を被せます。
この際、根にしっかりと土が圧着するように隙間なく、そしてしっかりと圧をかけてあげることで、周辺の土と馴染み根が伸びやすくなるそうです。
それから、天気が良いと透明マルチ表面は結構熱くなります。寝かせた苗の葉っぱの部分が直接当たるとかわいそうと思い枯れ草などで枕を敷いてあげています。
針金で苗を固定!
さてここまできたら最終仕上げ。
茎を土に伏せるために針金をさして抑え込みます。
抑え込む位置は適当ですが、今回は根元から10cmほどの位置。
ずっぽし!
うむ、しっかり刺さっています。
この後トマト苗はここを支点に垂直に立ち上がってきます。
その力は結構強いので、あまりヤワな針金だとトマトの力に負けて抜けてしまうので注意。
ポイントは、太めく長い針金。
少し曲げておくなどして抵抗をつけると抜けにくいです。
ふへ、支柱も立てて植付け完了です。
まとめ
植付けから1時間後。
ナスの植え付けを終えて戻ってきたらご覧の通り。
すでに立ち上がり始めていました。凄い生命力ですね。
植え付けから1週間後。
随分と立派になりました。
ここまで来れば大丈夫。
あとは普通のトマト栽培と一緒です。