昨年収穫して食べきれずに台所に残っていたサツマイモ(紅はるか)。
気がつくと日光を浴びて小さな芽が出てきていました。
4月後半、もうそんな季節なんですね。
窓際のビニール袋の中で芽を出したサツマイモを見つけると、毎年「ああ、土に植えなきゃ」という思いにかられて畑に足を運んでいます。
今回は植付け用の苗蔓を育てる準備(芽出し)を紹介したいと思います。
サツマイモ(種芋)の準備
こちら、台所で食べ残っていたサツマイモ達。
窓際にビニール袋に入れてぶら下がっていたので、所々から小さな紫色の芽が顔を見せ始めていました。
品種は、左側の袋が紅あずま。娘が芋掘りでもらってきた奴です。
右がシルクスイート。たぶんスーパーで買って美味しかったから栽培用に残しておいたものと思われます。
スーパーのレジ袋に入れた状態で台所に置いておいたところ、小さな芽が出始めていました。
さつまいもは気温が上がると勝手に芽が出てきてしまいます。畑に植える苗を採るために残しておいた種芋なのですが、そのまま台所に置いておくと妻に叱られてしまうので、畑に移して育苗しようと思います。
植付けは芽が出る方を上に
早速種芋となるサツマイモを畑に植えていきます。
まずは低めの畝を作っておいきます。
だいたい5cmくらいの高さ。
この後土を上から被せるので、種芋を斜めに置いて先端が埋まるくらいでOKです。
【ここがポイント】
種芋は芽が出る方(出ている方)を上にします。
サツマイモは芽が出る方と根が出る方が決まっていて、収穫前に茎が生えていた方から新しい茎が発生し、根が生えていた方から新しい根も生えます。ただ種芋だけ手に入れてもどっちがどっちだかわかりませんよね。私も収穫時のことなど覚えていませんので大体でいつも植えています。
なんとなく丸くて太い方が頭であることが多いです。
それから、ある程度暖かい時期になると自然と小さな芽が生えていることが多いので、それで判別しています。
苗床温床の準備方法
次に種芋にかぶせる温床土を支度します。
まずは藁を用意して適当なサイズに切ります。
ざくっ。
このくらい…適当です。
続いて細かく切りそろえた藁と、コンポストから採ってきた腐葉土を混ぜ合わせます。
ついでなので、ベランダに溜まっていたお茶殻も混ぜ合わせてしまいます。
これで温床用の土は完成。
ここをキャンプ地とする!
続いて、先ほど藁と腐葉土を混ぜ合わせた土を種芋に乗せて畝を作ります。
種芋の先っぽが見えるくらいですかね。
サツマイモは8度以下で腐り、11〜15度で休眠、16度以上で発芽します。
栽培の最適温は25〜30度。
そこで発芽を促すため温度を上げます。
ただし35度以上になると生育が減退するのであまり高温になりすぎないよう注意。
まずは温度を上げるためにトンネルマルチを作ります。
今回は割いた竹を支柱に使います。
テントを張るような間隔で支柱を適所にセッティング。
透明なポリマルチを被せて両端を絞ったら、紐などで地中に際した棒に固定。
さらにポリマルチの上から支柱で押さえ込んだら完成。
私は普段、900mm幅/0.05mm厚の透明ポリマルチを使用しています。
張りがあるので扱いやすく丈夫です。
0.02mm厚でもできますが、強度がないので一度きりで使い回しができないことが多いので、厚手のものを使用するようにしています。
ちなみに、この透明マルチはキャンプや登山なんかの際に湿気対策としてテントの下に敷くグラウンドシートとしても使っています。市販品と比べ薄くて軽くてコンパクトに収まるので、登山時など収納を気にする際には重宝します。
気温が上がってきたら、マルチをめくり上げて換気もできます。
まとめ
今回の種芋植え付けが4月下旬でした。
蔓が育つのは後1ヶ月以上かかると思うので植え付けは6月ごろですかね。
ちなみに例年私の植えつけは近隣の農家さんよりも半月〜1ヶ月ほど出遅れていますが、今の所順調に収穫はできています。