生姜の葉が見当たりません。
晩夏に急激に勢いを増した空芯菜によって完全に日陰へと追いやられてしまいました。
ショウガ科の生姜と、ヒルガオ科の空芯菜。
根菜と葉物。干渉し合わないかと考えて同じ畝に植えたのですが、思いのほか空芯菜が葉を広げて生い茂ってしまいました。
結果、十分な陽を浴びることができなくなった生姜の成長が弱まり収量にも影響が出てしまったのです。
どうやら生姜と空芯菜の混植はダメみたいです。
今回は生姜の植付け(空芯菜の種まき)〜収穫までを振り返ってみます。
生姜の植付け・発芽・成長
植付け(5月初旬)
ゴールデンウイークの後半に生姜の種芋を植付けました。
生姜500gくらいをいくつかの畝に分けて植付けいます。
空芯菜と混植したのは1畝。5〜6個くらいですかね。
畝は地温を高めるために透明なマルチを敷いています。
お日様の出ている日に土に指をつっこむとかなり温かい感じ。
発芽(6月上旬)
ジャガイモと蕎麦が花を咲かせた6月上旬。
ジャガイモの左隣の畝(間に緑肥用の麦)が生姜と空芯菜の畝です。
小さな芽が生えてきています。空芯菜と同じタイミングで発芽・成長している感じ。
成長(6月中旬)
ジャガイモが枯れ始める頃には、また一回り大きくなってきています。
麦が邪魔して見えづらいですが、生姜も順調に背丈を伸ばして行きます。
空芯菜はまだそれほどでもないですね。
空芯菜の播種・発芽・成長
種まき(5月中旬)
一方、空芯菜の成長を振り返ります。
まずは播種・発芽。
硬い殻に包まれた空芯菜の種(左)。
十分に水分を吸収させるために、一晩水を入れた小瓶に沈めておきました。
ちなみに右の小瓶は丸オクラの種。
こちらも空芯菜同様に硬い殻を持つ種です。
この他、朝顔なんかも殻が硬いですよね。こういった種は長時間十分な水分や適温を保たないと発芽しずらかったりするので、今回のように水につけたりして(または殻を傷つけて)十分に水を吸収させてから播種するようにしています。
翌日、一晩水に浸した空芯菜の種を畑に持ってきました。
さて種を蒔きます。
人差し指の第一関節くらいの穴を開けてポイ。
土を被せてしっかりと鎮圧して保水効果を高めます。可能なら枯れ草なんかを上にパラパラ撒いておくとさらに保水効果は増して安心。発芽率がグンと高まります。
数日後空芯菜が発芽しました。
先っぽが尖ったいかにも空芯菜の芽。
成長(6月中旬)
1〜2週間後、それらしい立派な小苗に成長していました。
茎がすでに空芯菜って感じですね。
勢いを増す空芯菜
8月上旬
周辺の雑草を刈りました。
まだこの時点では生姜と空芯菜は同じ背丈。
順調に共生してくれるかと思っていましたが…。
ちなみに生姜、空芯菜の間で背の高い草が生えていますが、これはトウモロコシ。
空芯菜よりも少し後に蒔いたもので、品種はF1のゴールドラッシュ。
やはり肥料分の少ない私の畑では、育ちがいまいちです。
8月中旬
真夏日が続いた8月。
1週間ぶりに畑に行くと、ある一角がモサっと茂っていました。
あれれ、空芯菜の成長がおかしいぞ。
完全に飲み込まれてジ・エンド
10月に入り完全に完全態となったのは空芯菜。
気持ちいい〜と葉を広げている感じ。
空芯菜にはノンストレスな環境だったのでしょうね。
ちなみに後ろに咲いているオレンジ色の花はマリーゴールド(アフリカン種)。
昨年のこぼれ種で発芽したものですが、毎年畑の環境に馴染んで大きく育つ様になってきています。なによりセンチュウを抑制してくれる我が畑の守り神的な存在。
ショウガの収穫(11月)
あれほど勢いよく茂っていた空芯菜も遂に枯れ果ててしまいました。
おっと、その下から薄い黄緑色の生姜の葉が姿を見せていましたよ。
さて、生姜の採取に取り掛かります。
まずは枯れた空芯菜を刈り払います。
スッキリさせると、生姜の葉がちらほらと姿を現しましたね。
刈り取った空芯菜の茎を見ていると、この一夏の勢いを感じます。
掘り起こしてみると、これまた小ぶりな可愛い根っこが…。
まとめ
一見、空芯菜に完全に食われてしまった感のある生姜ですが、枯れることはなく何とか収穫はできました。
そもそも日向よりも日陰や湿気を好む植物ですから、環境的にはそれほど悪くもなかったのかもしれませんが、空芯菜の勢いがあまりにも良すぎましたね。刈り取った茎を見ると、隣に植えたはずの空芯菜が生姜の穴からワシワシと伸びていましたから、こりゃたまらんですよね。