近頃、さだまさしの「親父の一番長い日」を聴いてホロホロとしてしまうお父さんです。2人の娘を授かったせいか最近はこういった歌詞にめっぽう弱くなりました。
そんな我が家の娘たちは、上は小学生、下は3歳になりました。
有難いことに我が家は2人もの子を授かることができましたが、実はそれまで色々と悩む事もあったりしたものです。そんな時に訪れたのが、千葉県佐原市にある砂場観音(すなっぱかんのん)というお寺。じつはここ全国でも有名な子宝寺なんだとか。訪問から3ヶ月後に子供を授かったのも案外このお陰だったのかと今でも思ったりします。
次女を授かる前に訪れたので、かれこれ3年ほど経ちましたが、先日銚子への行楽の道すがら、子供たちを連れてお礼参りへと立ち寄ってみました。
子宝の寺「砂場観音(すなっぱかんのん)」
正直どちらかというと、結婚後「そろそろ子供が欲しいよね」と言われるまではあっけらかんとして意識をしていなかった「妊活」ではあります。
子供なんていつでもね…などと。しかし、そう上手くも行かないもので、いざ子供が欲しいと思っても、「ぽこぽこ」とは思うように進まない。有難いことに現在は二人の子を授かることができましたが、実はそう簡単な道のりでもありませんでした。
あれやこれやと調べたことを実践してみたり、お医者さんに相談してみたりと短略的なことは一通りしてみましたが事は進まず悩んだ時期もあったものです。自分たちの体を省みて、持続可能種の食生活など長期的な改善に取り組んでいたある日のこと、「神頼み」という一つの方法を試してみることにしたのです。
現れたのが千葉県と茨城県の県境、利根川域沿いにある「砂場観音(すなっぱかんのん)」というお寺でした。正直、「神頼み」といった軽い信仰は信じておりませんでしたが、停滞ムードを打ち破る一つのイベントくらいの軽い気持ちで、現地を訪れてみたのであります。
これは我が家が妊活中に取り組んだイベントのひとつで、利益の有無は定かではありませんが、折角なので「砂場観音」のことを記してみます。
ちなみにこの訪問から3ヶ月後に懐妊しました。そんなこともあり我が家では有り難い存在として今でも車でお寺の前を通り過ぎるときにはぺこりと一礼、南無南無と心の中でお礼をつぶやいていたりします。
利根川沿いにポツリと現れた砂場観音
場所は千葉県佐原市の利根川沿いにある集落の中。
鹿島や銚子方面に釣りに行く際にはよく通る道にあるため、よく知る土地ではあります。
今回は家族が皆揃っての行楽だったので、久々に立ち寄ってみることにしました。
子供が無事に成長したお礼参りでもあります。
入り口はちょっとわかりづらいので、近づいたらスピードを落としてゆっくり。
手前方面にUターンするような感じで道を曲がります。
小道に入るとすぐに地域の集会所と小さなお堂が見えてきます。
こちらは地元の公民館。
祈祷当日はこちらの中で集まり、お茶菓子をいただきながら順番を待つ感じでした。
こちらが子宝の観音さま「砂場観音様(すなっぱかんのん)」が祀られているお堂。
正式名称は「子安観世音」。
祈祷日以外は扉がしまっていますが、小さな覗き窓があり中が覗ける様子。
娘は「誰かいる」と言っていましたが、どれどれと覗いてみましたが真っ暗でわたしには何も見えませんでした。
ご祈祷は18日、前日に整理券を配布
私達夫婦が初めて観音様のところへ訪れたのは2016年。
ちょうど次女が生まれる1年前です。
ご祈祷は月に1度、決まった日に行われるそうです。
確か18日だった気がします。
前日の夕方にお堂で整理券を配っていると聞いたので早速現地を訪れてみました。
神社を訪れると、ちょうど地元のお爺さんがお堂の前で掃除をしていました。祈祷を受けたい旨を話すとお堂の入口に整理券があるのでそれを持って翌日また来てくださいとのことでした。
私たちは5番目。
お爺さんに当日の時間を聞くと午前中の早い時間に来てくださいということでした。当日は20組程訪れていたそうです。また、御初穂料は一葉さんをお包みした記憶があります。
ご祈祷の流れ
当日は集会所(お堂)で集合。
お堂の先に広いスペースがあり車で来た際には、そちらに駐車可能でした。車を止めてお堂に戻ると、地元の方々が集まって祈祷の準備を始めてくれていました。ここ砂場観音は地元の方々(じい様ばあ様)が祈祷をしてくれるというちょっと変わったスタイル。
当日は20組ほど祈祷をされる方がいたようで、私たちも集会所の中で地元のおばちゃん達が用意してくれたお茶菓子やみかんを食べながら順番を待ちます。
祈祷は2組つづ。順番が来ると集会所からお堂へ通した渡り板を通し移動していきます。
二人同時で渡ったら「ミシリっ」と言ってしまいそうなドキドキ橋。何か気持ちを試されているかのよう。
お堂に入ると1組目が南無南無とご祈祷が始まります。
私たちは2番目だったので後ろで待つかたち。
ご祈祷は地元の方々が方法を丁寧に教えてくれるので、行けば困ることはないと思います。簡単に説明すると、順番が来たらで「木彫りの赤ちゃん」を抱っこして祈祷を行います。そして地元のおばあちゃん達が祝詞を唱えてくれます。
祈祷の際に抱っこした赤ちゃんが「男の子に見えたら男児が、女の子に見えたら女児が」授かるということでした。
祈祷を終えると、集会所でおばあちゃん達からいくつかの祈祷品をいただきます。
金の折り紙やお札、そしてお米。
そしていくつかの約束事も。
- お家に帰るまでは寄り道をせずまっすぐに帰る事。
- 折り鶴はお財布にしまってお守りにする事。
- 頂いたお米を炊いて食べる事。
寄り道をせずまっすぐに帰りなさいというのは、授かった子を落とさぬようにという意味合いがあるのだとおっしゃっていました。遠方から観光や行楽と合わせて訪れる場合には祈祷後の予定は入れないように注意が必要ですね。
普段のお寺や神社での祈祷などとは少々雰囲気も作法も違う独特なもので、初めての出来事に少々神妙な気持ちで帰宅した覚えがあります。
アクセス
子安観世音(砂場観音・すなっぱかんのん)
〒287-0822 千葉県香取市佐原ニ1306
主要交通機関+タクシーを利用
成田空港から →40分(24km)
JR佐原駅から →10分(4km)
空港からタクシーを利用すると高額になるので、レンタカーを借りた方が経済的だし便利です。
車で行く
圏央道・神崎ICから →15分
東関東自動車道・大栄ICから →15分
まとめ
ご利益はさておき、なかなか興味深いイベントごとでありました。
また最寄り駅「JR佐原駅」は小江戸の面影を残す素敵な街並み。毎年7月と10月に大祭と呼ばれるお祭りが開催されています。この『佐原の大祭』は、関東三大山車祭りの一つと称される300年もの歴史ある行事。さらに「ユネスコ無形文化遺産」や「国指定 重要無形民俗文化財」にも指定されているそうです。今年の夏祭り(7月)はコロナの影響で中止になってしまったようですが、こちらも機会があったら訪れてみると面白いですよ。