現在私が愛用しているのが、Onwey(オンウェー)の「コンフォートチェア2」というアウトドア用折りたたみ椅子。
5年ほど前に、妻と私用にと2脚購入して使用していたのですが、改めて「良い椅子だな」と実感しています。
これまで、Snowpeak(スノーピーク)の「Take!チェア ロング」などのような背もたれの高いリラックスチェアも使用してきましたが、それと比較しても更に快適。もうこれ以上のものは見当たらないのでは。
今回は5年間使ってみて感じた、「良いところ」「悪いところ」など使い勝手を他社品と比較してみたいと思います。
オンウェー「コンフォートチェア2」とは
『映画を2時間観ても疲れない椅子』
折りたたみリラックスチェアの究極版。
天然竹を豪華に使った手すりは手のひらに優しく吸い付きます。
室内使いにもピッタリの、ずっと愛用していただきたいチェアーです。
生地は4か所のボルト・ナットで固定していますので、取り外して洗濯も可能。別売りの交換生地を使えば、年数が経ったチェアも新品のように生まれ変わります。・座面は6号帆布(綿100%)でできています。室内でも室外で違和感がなくゆったり使えます。
ゆったりした座面、体をやさしく包み込む座り心地が得られます。
肘掛は天然竹の集積材でできています。
・長く使っていただくために金属パーツはステンレス材を使っています。
・人間工学に基づいた肘掛のカーブ形状は座面との傾斜角度とのマッチングで気持ち良く座れます。
車で出かけるオートキャンプでの使用を前提に椅子選びをしました。
その結果辿り着いたのが、この「オンウェー・コンフォートチェア2」だったのです。
座り心地がとにかくしっくりくるので、オートキャンプや庭のBBQなど屋外のほか、シックな色やデザインのため室内でも日常的に活躍しています。
仕様は前述の通り。
ちょっと大きめですが、「リラックスする」という事をしっかりと考えて作られた心地よい折りたたみの椅子です。お値段はそれなりにしますが、座ってみれば納得の価格。
特にお気に入りなのは、ゆったり足を広げて座れる大きめの座面。頭もしっかりカバーしたロングな背もたれ。触り心地の良い木製アームレスト…。とにかく良いんです。
私の中でキャンプは、「不便を楽しむ遊び」である一方「環境を楽しむ遊び」といった側面があります。普段使わない感覚を味わったり、とにかくストイックにサバイブ術を磨くという目的もありますが、ただ単純に気持ち良い事をしたいといった目的だったりもします。だって「自然の中で飲み食いするのは心地よいし、美味しい」ですから。
大まかにこの2通りの楽しみ方を場所やメンバーによって使い分けている感じです。
そして、その際に選択する道具も変わってくるわけです。
前者の場合は、場所も道具も制限が出てくるので必然的にアイテムが減りますし軽量コンパクトになります。一方後者の場合、基本的に制限はありません。交通手段によっては運べない荷物が、キャンプ場によっては使えない道具があるかもしれません。でもだいたい何でもOKですよね。
「オンウェー・コンフォートチェア2」は、折りたたんだ状態でもサイズがあるので車移動以外では使いづらいですが、とにかく「環境を楽しみたい」ケースにあれば格別な快適さを提供してくれるアイテムだったわけです。
実はこの「オンウェー・コンフォートチェア2」にたどり着くまでに、色々なアウトドア用の椅子を試してきました。
直近に使用していたのはスノーピークの「Take!チェア ロング」と言う一品。
素材も大きさも両椅子ともに似ている点があり、どちらも甲乙付け難い良い椅子です。
「ついにキタ!」と思っていたのですが、ちょっと包まれすぎて私には使いづらいかなと言う一面があり、乗り換え。でも「オンウェー・コンフォートチェア2」に出会わなければ使い続けていたと思います。
スノーピーク「Take!チェア ロング」から乗り換え
包み込まれるような座り心地
見て楽しい、美しいフォルム。
座ってうれしい、包み込まれる安心感。丈夫な6号帆布は、使い込むほどやさしく身体になじんでいきます。
竹とアルミのコンビネーションが美しい、包み込まれるような座り心地。竹集成材とアルミフレームの秀逸なデザインチェア
4本のメイン脚は竹の集成材、前後にアール曲線をつけたアルミフレームをX字に組み合わせました。強度を維持しながらデザイン的にも美しく設計しました。座布に丈夫な6号帆布がしっかり人を包みます。家のベランダや庭にも最適デザインです。Take!チェアは地上高42cm、Take!チェアロングは地上高36cm。ロングタイプはさらにゆったり座れるようにアームレストベルトが付いています。
「オンウェー・コンフォートチェア2」が来るまでは長く使い続けていた名品。
さすがスノーピークといったスタイリッシュで且つ丈夫な折りたたみチェア。
「オンウェー・コンフォートチェア2」との大きな仕様の違いは、
・アームレストが布製
・収納袋が付かない(紐で束ねて肩がけできます)
・軽くてコンパクト
・スタイリッシュでかっこいい
一見こっちの方が良いじゃんと思うのですが、実際に座ってみると「オンウェー・コンフォートチェア2」に分があります。
「オンウェー・コンフォートチェア2」の方が座面が広くゆとりがあります。
また、「スノーピークのTake!チェア ロング」の座面は『包み込む座り心地』をコンセプトに作られているので足やお尻が湾曲するように布に包まれます。
それは安心してリラックスでき、非常に心地よい座り心地なのです。
実際に座ればもう立ち上がりたくないほど。安心感も相まってすぐに眠りにつくこともできました。しかし時折足を組みたい派の私には少々都合の悪い作り。また、包まれるので必然的に足が開きづらくお股が蒸れる…のが悩まれる点ではありました。
コンフォートチェアの良い点
ここでは特に以前に使用していたスノーピークの「Take!チェアロング」との比較を踏まえ、使い勝手の良い点悪い点を比べてみました。
あぐらもかける、安心の広座面は座り心地抜群
なにより私が気に入っているのは、座り心地。
「スノーピークのTake!チェア ロング」に比べて座面がフラットです。
包み込まれる安心感は失いましたが、ある程度意志を保ったままくつろげる「自制型リラックスチェア」といったところ。
特筆ポイントの座面はかなり広め。
座面奥行きは45cmほど。
座面幅は、54cm。
アームレストを含めた幅は、63cmくらい。
身長170cm標準より少しぽっちゃりの私が座るとこんな感じ。
お股にはペットボトル1本分くらいの余裕があります。
スノーピークの「Take!チェアロング」の場合だと、こんなには足を開くことは難しかった。
お股蒸れが気になる夏場には嬉しい開脚具合。
更に、こんな具合にあぐらだってかけちゃいます。
私のお気に入りリラックス体勢。
ぐっすり眠れる長い背もたれ
いわゆるロングチェア。
背もたれも高さ十分。
座高68cmまで背もたれがあります。
頭をもたれ掛けることができるので、ぐっすり眠れます。
ビールで昇天、チルっと就寝する方にはおすすめ。
綺麗な湾曲、木製肘掛がしっくり
角もしっかり取れているし、とても触り心地の良いアームレスト。
素材は竹の集積材。天然素材質感もグッド。
やはりアームレストはマストです。
実際に肌(素手・夏場は腕も)触れる部分ですからしっかりとした質感があるとリラックスできて嬉しい。
スノーピークの「Take!チェアロング」の場合、アームレストは布の紐になります。
それなりにしっくりと来るのですが、木製の安心感には敵いませんね。
ほっ。
天然素材で柔らか、丈夫な6号帆布で安心
座り心地の良い綿100%の帆布(6号)
こちらはスノーピークの「Take!チェアロング」と同じ素材。
張りも厚みもあり安心。質感も丁度良い。
汚れてしまった場合には取り外して洗濯も可能だそうです。
私はまだ洗濯したことがありません。
取り外しは止めてあるネジを外さなくてはならいそうです。一方のスノーピークの「Take!チェアロング」の場合は帆布が骨組みに被せてあるだけのシンプル構造なのでスポッ取れて超簡単。
ちなみにに破れたりひどく汚れてしまった際には、国内メーカー代理店で取り替えも可能だそうです。
脚先がプラスチック
骨はアルミ合金でできていますが、地面との設置点にはプラスチック素材のものが被せてあります。スノーピークの「Take!チェアロング」の場合は直に竹。濡れたりすると腐食しないかちょっと心配ではありました。
入れ物付きで保管も持運びも安心
折りたたむとこんな感じ。
スノーピークの「Take!チェアロング」とは違い、外袋が付属します。
これなら、使わないときには袋を被せて湿気も埃も防げます。
その他
このほか、
・価格が若干スノーピークの「Take!チェアロング」よりもやすかったりする点。
・比較的マイナーなブランド故、国内流通量が少なくキャンプ場で目立つ。
といったところでしょうか。
コンフォートチェアの悪い点
大きい…重い…
重量:4.8kg
持ち運びは車(オートキャンプ)を前提としているので、それほど気にしていませんが、一般的なアウトドアチェアと比べ、大きく、重たいです。
それゆえ、駐車場からテント場までの距離があるキャンプ場などでは移動が問題となるかも。
スノーピークの「Take!チェアロング」(3.5kg)と比べても1kg以上重たい。
取り外しが面倒
先ほども触れた座面帆布の取り外し。
スノーピークの「Take!チェアロング」が超簡単に取り外せるのに比べ、ネジを外して取り外さなくてはならないのは面倒。
まぁでも取り外す機会はそうそうありませんが…。
まとめ
「足を広げてリラックスして座りたい」って方には、おすすめです。
私はいくつか乗り換えた末に良い椅子に出会えましたが、機会が有れば色々な椅子に座って違いを感じてみることをおすすめします。
私は一般的な座高の椅子をずっと使い続けていますが、最近では座高面が低くテント全室でも快適に使える「ローチェア」も多く販売されていて選べる種類はさらに多くなりました。選定にはかなり悩むとことも多いと思います。
自分や一緒に出かける仲間のスタイル、道具(テーブルやテントの高さ)、目的などに合わせて、お気に入りのものを見つけられると良いですよね。
アウトドア用品店には様々なメーカーの椅子が広げられていますし、それ以外にもキャンプやBBQ、フェスなどで大勢のメンバーが集まると、それぞれ違ったタイプの椅子を持ち寄りますよね。そういった機会に普段使わない椅子の座り心地が試せたりしますので、色々と座り比べてお気に入りを見つけるのも面白いですよ。