イチジクの実を収穫していたら、木屑の塊を見つけました。
じつはこれ、カミキリムシによる食害の痕。
放っておくと木が枯れてしまったり、大変な事になる恐れもあるそうです。
そんな時は早めに薬剤を注入して駆除するのが良策。
今回はカミキリムシによるイチジクの木の食害と対処方法をまとめてみました。
カミキリムシによる食害の痕
木屑の塊がちらほら。
じつはこれ、カミキリムシの幼虫が幹を食べ漁った痕跡なのです。
幼虫は幹の中をムシャムシャ食べて移動するのでこのまま放置すると木が弱る原因となります。
キボシカミキリ
犯人はキボシカミキリでした。
黒地に黄色の水玉模様とは何ともおしゃれな出で立ちで木を貪っていらっしゃること。
体長2〜3cm。黄色の斑点があるのが特徴です。
キボシカミキリは、餌として若枝の樹皮や葉をかじりますが、産卵期には新梢の付け根に深いかみ傷をつけて卵を産んだりもします。
孵化した幼虫は幹や枝の中を食べながら成長し、所々に外に通じる穴を開け、ダイコンおろし状の糞を枝の外に排出します。
対処方法は?
- 成虫を発見次第補殺
- 産後すぐならば卵を潰す
- 幼虫がいるようならば、穴に殺虫剤を注入して防除する
成虫がポリポリと食事中でしたら、摘まみ取って駆除します。
カミキリムシの成虫は幹をかじって出来た穴に卵を産みつけます。
成虫が居た場所に卵が産みつけられていないか確認し、卵があればそれも駆除します。
オレンジ色の木屑が落ちていたら注意深く木を観察します。
カミキリムシの成虫とは別に幼虫が孵化し木の中に住み着いている可能性があります。
幼虫が住み着いてしまったら、殺虫剤を使って駆除しなくてはなりません。
木屑が落ちている場所の上には幼虫が排泄のために開けた穴があります。幹に空いた穴にスプレーノズルを差し込んで薬剤を注入し駆除します。
注入の際には、他の穴から薬剤が吹き出して果実などにかからないように要注意。
まとめ
成虫がムシャムシャと木を食べているくらいならいいのですが、幼虫が幹の中に食入していると大変です。
株が弱ってしまうと収穫量も減りますし、最悪の場合株が枯れてしまうなんてこともありえます。できるだけ早く駆除してあげたいところですね。