「今年のエンドウ豆は大きくならないなぁ」
と思っていたら、株元にニョキッと伸びている分葱(ワケギ)を発見。
マメ科とヒガンバナ科(ネギ)の組み合わせ。
どうやら、この二つは相性が悪いようなんです。
コンパニオンプランツの良し悪しについて、ちょっと詳しく調べてみました。
4月 エンドウ豆の近くに分葱(ワケギ)が…
2019年4月1日 三日月(新月4日後)
2月後半に苗を移植したエンドウ豆(三月豆とスナップエンドウ)。
春の暖かさを感じて背を伸ばし始めています。
2019年4月19日 満月
すっかり暖かくなった4月後半。
周りの畑のエンドウ豆は1m以上の高さまで成長していますが、こちらはその半分程度。
暖かくなり葉を伸ばし始めてはいるのですが、例年と比べ成長がよろしくないようです。
もともと肥料をあまり与えていないのですが、マメ科植物は土壌の肥料分が少なくても根粒菌という菌を根に共生させて窒素肥料を合成できるのである程度は大きくなるはずなのですが…。はて。
株元をよく見ると、分葱(ワケギ)が生えています。
以前にトマトやナスと混植していた分葱の球根が残っていたようで、生えてきたようです。
分葱は球根が生きていれば、春になるといくらでも芽を出せます。
あまり耕さない私の畑では、そういった生き残りの分葱があちらこちらに生えていたりします。
ネギなどユリ科の植物は根や葉から出す匂いや成分によって害虫を遠ざけ病気を予防することから、相性の良いキュウリやトマト、ナスなどウリ科やナス科の植物と一緒に植えると病気もなくよく成長するとされているコンパニオンプランツの代表格。
そんなわけで夏野菜の苗を植える際、同じ根元に分葱を添えて植え付けしていました。
夏野菜が枯れた後、球根だけ生き残ったネギが芽を出してきたわけです。
ただしキュウリやナスなどには都合が良いのですが、一方でマメ科の植物とは相性が良くないそうなんです。
先ほど述べたマメ科植物の根に共生する「根粒菌」。
じつは根粒菌はユリ科植物が嫌いなんだそうです。
根に根粒菌が付かないのでマメ科植物は窒素分の供給が減り生育が悪くなる、というわけなのですね。
マメ科の他にも、大根などのアブラナ科は又根が出やすくなったり、キャベツや白菜、レタスなど結球(葉が丸くなること)する植物は結球が悪くなったりするそうです。
その他のマメ科植物は
ちなみに、分葱と同時に芽を出したレンズ豆はこの後すぐに枯れてしまいました。
播種の時期が早かったせいや、根切り虫等の被害にあったことも疑われますが、これほど近くにいる君、怪しいぞ。
一方、同じマメ科でもネギなど物ともせずにグイグイと幅をきかせるヘアリーベッチ。
さすがキングオブ雑草といった風格。
いち早く地表を覆い尽くし、今年も雑草抑制に一役買ってくれています。
まとめ
コンパニオンプランツの代表格のようなネギ類。
大抵の野菜には良い効果をもたらす植物なのですが、まさかの落とし穴でした。
分葱のせいだけとは言い切れませんが、確かに今年のエンドウ豆の株は小さい…。
まあ、小さいけれど実が全く採れないというわけでもないので良いのですが、ひとつ勉強になりましたね。
来年からは、移植の際に周辺を掘り返して分葱の球根がないことを確認してから植え付けすることにします。