勝浦から鴨川周辺の外房と呼ばれる地域の海岸線には多くの磯場が点在します。
潮溜まりには満ち引きと共に様々な生き物が訪れたり、またこの小さなプールを棲家として住まうものもたくさん暮らしています。
小さな水たまりを覗き込んでみると、磯ガニやスジエビ、ハゼや様々な稚魚まで。
そこは色々な海の生き物たちの住処。
今回は我が家で訪れた地磯のタイドプールでの捕獲の様子と、レジャー後に立ち寄った美味しい沖縄そばのお店もご紹介します。
意外と波静かな外房の湾内
荒々しい波が打ち寄せるイメージが強い外房の海。
確かに東京湾という大きな湾内にある内房に比べれば荒れる日は本当に激しく荒れます。
ただ、それでも外房には多くの湾が存在し、入り組んだ湾の奥に位置する浜辺は外洋と比べかなり穏やかなことが多いのも事実。
実際に私がよく訪れる浜は荒れることが少なく家族で遊んでいても安心です。
この日は磯遊びの前にちょこっとカヤック。
タンデムシートのカヤックに家族4人乗り込んで湾内をパドリングしてまわります。
私の使用しているカヤックはバイキングカヤックのニモ2+1というモデルのタンデムカヤック。
大人2人の間に子供1人が座れる窪みもあるので3人は余裕で乗り込むことが可能です。
最大積載量は200kgということなので、今回はゲルクッションシートを敷いて小学3年生の子を一人追加して計4人で乗船。
普段よりは動き出しが悪かったですが、沈んでしまうような心配はありませんでした。
子供達は毎年小学校でカヤックの体験学習があるため意外と綺麗なパドリングをしてくれます。
操縦は任せることにして、私は後ろで様子を眺めながらキャスティングをしようかという魂胆で竿を1本持参。
しかし、これが甘かった。
一頻りパドリングを楽しんで浜に戻る際に、波打ち際で波を横から受けて沈。
バキっ!
ロッドホルダーに挿したままの竿が根本から折れてしまいました…。
かなり大きな代償を払った家族でのカヤッキング。
一人で乗っている時とは違いワイワイと楽しいものの、勝手が違うのも反面リスクでもありましたね。
色々と学ぶことも多かったと良い方にとらえて気持ちを切り替えます。
ちなみに折れたロッドは後日DIYで修復しました。
浜辺の隅にあった磯へGo
さて、続いては磯遊び。
さあ、今日はどんな生き物と出会えるでしょうか。
磯場は浜の端っこに広がっていました。
ちょうど干潮の時間帯ということもあり、だいぶ潮が引いてあちらこちらにタイドプールがたくさん。
プールを覗いて歩いていると水中には生き物の気配がビンビン。
早速網を入れて様子を伺ってみましょう!
イワシを大量捕獲
この日は前日にイワシの群れが接岸していたようで、取り残された群れがたくさんプールの中で泳いでいました。
普段は潮の満ち引きで取り残されることはないのですが、波打ち際近くまで追い込まれた群れは波と共に磯や浜に打ち上げられることがあります。
おそらくブリやカンパチなどの青物かイルカや小鯨に追われていたのでしょう。
案外広いプールでも集団で泳ぐイワシはコツを掴めば網で掬うことができます。
外壁に沿って一方向へ進む修正を利用して狭い角に追い込むのがポイント。
数人いれば、一人は小石などを落としてびっくりさせて追い込むと一気に大量捕獲も可能です。
また、下から上に網で追い込むと自ら磯に乗り上げて簡単に手づかみできることなんかもあります。

帰宅後は捕獲したイワシとイソスジエビをおつまみに調理。
イワシは頭と腹わたを取り除いたら塩を振ってしばらく水分を飛ばします。
イソスジエビは調理酒に浸してしばらく放置。
それぞれの素材を素揚げにしたら、今晩の一品の出来上がりです。
運動後は本格沖縄そばが美味しい
石垣島出身の店主がつくる本格沖縄そばがいただける「だいにんぐ〜さや〜」におじゃましました。
この辺りはよく釣りで足を運ぶことが多かったのですが、こちらのお店はお初。
評判も良さそうなので、海遊び後に家族4人で行ってみることにしました。
場所は守谷海水浴場からすぐそばのところ。
車で1分、徒歩だと10分程度の距離で、外房黒潮ライン(国道128号線)沿いにあるのですぐに見つかるかと思います。
駐車場は車6台くらいは止められるのかな?という具合で広めですが、店内は割と小ぢんまりとしていて入っても4組、10名程までといった感じでした。
我々はシーズン前6月の休日開店時間に到着したこともありすんなりと入れましたが、海開きのオンシーズンなどは混み合いそうな気もします。
メニューは沖縄そばとジューシーと呼ばれる沖縄伝統の炊き込みご飯がメイン。
沖縄そばは出汁や麺を素材からこだわった本格派です。
麺メニューも豊富でどれにしようか迷ってしまいまうが、私は王道のソーキそば。
海遊びでお腹もしっかりと減っているので、「全部のせ」にします。
普通ソーキそばはソーキ(豚のスペアリブ)が入るのですが、今回は「全部のせ」を注文したため、たっぷりとラフテー(豚バラ角煮)、あおさと煮卵も乗っかっておりました。
このボリューム感はすごい!
更におにぎりも付けてくれて…こりゃ間違いなく腹一杯で大満足間違いなしだ。
お味の方はこれまた間違いなくここ数年でいちばんのソーキそば。
過去に美味しすぎて1日3食通ってしまった沖縄本島・北谷町にある「浜谷」で食べたあの味を彷彿させるレベル。
もう沖縄まで食べに行かなくても済むことがわかり、半生を得した気分の私でありました。
