冬に入手したマタタビの枝。
挿し穂にして発根を待つこと3ヶ月。
枝から新芽が生えなんだか生き生きとしてきたご様子の挿し穂は、見事「発根」しておりました。
もう独り立ちできそうだったので、植木鉢に移植して管理していたのですが、ある日植木鉢に目をやると苗がボロボロ。
何者かに荒らされて様な形跡があったのです。
正体は近所の猫ちゃん達でした。
猫にマタタビ、屋外でのマタタビ栽培には注意が必要ですね…。
今回はマタタビの挿し穂のようすを振り返ります。
2月下旬・マタタビの枝を土に挿しました
冬に入手したマタタビの枝。
土に挿して挿し穂することにします。
挿し穂(挿し木・挿し芽)とは、一般的に株から枝などを切りとり発根させて増やす方法のこと。種を発芽させて育てる実生(みしょう)と比べ、成熟するまでの期間が短く済むのと、親株の遺伝情報をそのまま引き継ぐ(クローン)できるので、生育特徴が掴みやすいのも利点です。
挿し穂は、冬の剪定で切った枝を利用することができます。
どうせ捨てるなら土に挿して新しい苗を育てるのも面白いもの。
また、優秀な株が育ったら、代替わりの保険にクローン苗を育てておくというのも一手です。
さて、今回はそんなマタタビの挿し穂のようすを振り返ります。
4月・発芽確認!
マタタビは樹勢が非常に強いのか、挿した枝から見事に続々と新芽が生えきてました。
挿し穂の培養土として使用したのは、一般的な挿し木(挿し穂)の土。
保水能力が高いのと、土の目が細かいので、土がしっかりと枝に密着して枝自体の保水も良好なのが特徴です。
野生では川辺付近に生息するマタタビは水気が大好き。
多少水分量が多くても根腐れすることはなさそうです。
水やりはいつもたっぷり、ひたひたに注いであげていました。
6月・発根を確認しました!
6月に入り気温の上昇とともに、若葉を生やし始めたマタタビのさし穂。
挿し穂のプランターが若葉で覆われていたので、そろそろ移植時期かと思い鉢をひっくり返してみました。
すると、葉付き枝の根元には新しく生えてきた根がびっしり。
どの苗もしっかりと発根しているようすでした。
発根しているということで、独り立ちさせます。
培養土は、市販の野菜土+畑の土、腐葉土、竹炭。
野菜土と腐葉土で肝心な初期成長に必要な栄養分はたっぷり。
鉢のサイズは少し大きめ。その辺に転がっていたものなのでコケだらけ…。
あまり大きすぎる鉢だと水分の蒸発が間に合わず、根腐れしてしまうのですが、そこはマタタビ。多少加水状態でも大丈夫でしょう。
むしろ、水切れの方が心配。
特に素焼きの植木鉢は表面からも蒸散作用がはたらくので他の植木鉢よりは乾きが早いです。水切れを起こさないように、毎日ようすを伺ってあげるのが無難。
水やりを忘れてしまうズボラーな私は、むしろビニールポットくらいの方が良かったかも…。
猫ちゃんの悶絶アタックを受けて瀕死状態に
植木鉢やポットに移植後、順調に育っていたマタタビの苗たちですが、ある日水やりをしていると何やら異変が。
なんだか元気がないんです。
たくさん生い茂っていた葉っぱたちもみな枯れています。
苗も倒れているし、中には根がむき出しになっているものも…。
なんだこれは!
犯人は近所の猫ちゃんたち。
猫にマタタビというほど、猫はマタタビが大好き。
挿し穂として栽培管理しているマタタビの枝も無論悶絶対象。
気持ちが良くて鉢の上をゴロゴロしちゃったのでしょうね。
そういう事なので、屋外でマタタビ苗を育てる時には猫ちゃんの襲撃にご注意を。
ゴロゴロ襲撃を受けた私。
後日苗を移し替え、ベランダに持ち帰って管理することになりました。