画面が汚い…。
MacBookProの液晶画面がヤバいことになっています。
じつはこれ普通の汚れではなく、ディスプレイに塗られたコーティング層が剥がれて光沢がまだらになっている状態らしいです。
Appleで無償交換の対象にもなっているみたいですが、私の場合は対象外。
結果、自力で磨いて落とすことになりました。
使用したのは車用の「水垢落とし剤」。
反射防止コーティングは剥がれちゃいましたが見違えるほどピカピカに蘇りましたよ。
汚れや傷ではなく、実はコーティング剥がれ
なんだろこれ?
液晶画面がガビガビです。
当初は端っこの方にだけ発生していた液晶の汚れですが、じわじわと広がり終いにはご覧のような状態に。「汚れかな」と思って布で拭いても取れず、もしかして不意に「傷」を付けてしまったのか「液晶を潰して」しまったのか…などと諦めていたのですが…。
実はこれ汚れではなく液晶に塗布されているコーティング剤がまだらに剥がれてしまったものなんだそうです。2013年〜2017年に製造されたMacBookやMacBookProで頻発している症状のようで、web上で「macbook 液晶 コーティング剥がれ」などと検索すると事例が多数表示されています。
ラップトップの開閉により液晶画面とキーボードが接触することが要因のようで、そこから液晶画面のコーティング剥がれが広がってしまった模様です。コーティングにも設計にも問題がありそうな事案にも感じられますが、まずは原因がこれによるものらしいと判明。
Appleからはリコールとしての回収は行われていませんが、実際に問い合わせたところ条件を満たせば無償の交換も可能とのことでした。
Appleの無償交換は4年間だった…
無償交換の可能性もあるとのことだったので、Appleに問い合わせてみました。
Appleサポートから「電話予約」をして、後日指定の時間にコールバックしてもらう事にしました。
通話先のサポート担当の方に症状を伝えたところ、条件によっては無償交換の手配が可能とのことでしたが、結果から言うと私の場合は対象外でした。
無償保証の対象となるのは購入後4年以内の製品ということで、購入日が重要になるみたいです。私のモデルはMacBook Pro (Retina, 13-inch, Early 2015)で対象モデルには当てはまっていたのですが、2016年初頭に購入したものだったので保証対象期間外。
症状は随分前から発生していたので、気がついた時にすぐ連絡をしていれば交換してもらたのかなぁと思うと少々複雑な気持ちではあります。
まぁそういう経緯で、無償の交換は諦めました。
さらに有償での交換もできるそうですが、相当な金額になるのでこちらも諦め、自力で何とかする運びになりました。
自力で液晶を綺麗にするしかない!
Web上を検索していくと、どうやら巷の噂では液体歯磨きの「リステリン」が効くとのこと。
そういえば、洗面台にあったような…。
おっとこれは「モンダミン」。
裏面にある製品情報をよく見ると、『洗口剤』との表記が。
これでもいけるのかな?
じつは、口に含んでブクブクする系の液体には『液体歯磨き』『洗口液』の2種類が存在するようで、我が家にあったモンダミンは『洗口液』と表記。ちなみに噂になっているリステリン(トータルケア)は『液体歯磨き』だそうです。
では一体何が違うかと言うと、『液体歯磨き』はその名の通り液状の歯磨き粉。つまりこれで歯磨きができると言うもの。一方『洗口液』はというと、歯磨き後に口内の消臭などを目的として使用するもので、歯を磨くものではないそうです。
さらに『液体歯磨き』と『洗口液』では含有する成分も違います。
コーティング剥がれが落とせると言われている『液体歯磨き』リステリン(トータルケア)は歯を磨く研磨成分が含有されており、これが剥がれているコーティングを削り取ることで液晶を綺麗な面に戻してくれているのではないかと思います。
要するに「コーティングは研磨して落とせば良いのでは」という事で、家で見つけられた研磨材を使って液晶をこすってみた訳です。
車用の洗浄剤(水垢落とし)が良好
まずは歯磨き粉。
リステリンと同じく歯を磨く研磨剤ですから当然落ちると思います。
少量を布にとって液晶画面端スリスリ…。しばらく擦りましたが気持ち程度落ちたようなそうでもないような…。あまり効率は宜しくなさそう。
続いて試したのは、車の水垢取り用洗浄剤。
KeePer技研から発売されている「コーティング専門店のコート前のクリーナー」というもの。
微粒子研磨剤含む車用洗浄剤で通常のカーシャンプーでは取り除きにくい『水垢(お風呂のガラスなどに付くヤツ)』を除去できる研磨剤の一種です。ただ、ボディーに傷を残さないように粒の小さい研磨剤を使用しているのが特徴で、これならMacbookの液晶にも研磨傷が残らないだろうと試してみる事にしました。
上の写真ではドバッと液を垂らしていますが、その前に歯磨き粉同様試し磨きをしています。
ご覧の通り結果は良好で結構サクサクと効率よく汚れを除去できるようでしたので、その工程を紹介します。
前述の通り、使用したのはKeePer技研の「コーティング専門店のコート前のクリーナー」。
車のボディーコーティングを手がける有名なコーティング屋さんが販売しているだけあり、ボディーを傷つけず、水垢はしっかり落としてくれる優れもの。超微粒の研磨剤が効いているみたいです。
今回はこれをMacbookの液晶につけスリスリとこすって剥がれたコーティングを落としていきます。
当初は、上記写真のスポンジ(ダイソーの洗車用)でこすってみましたが、どうやら普通の柔らかい布でこすったほうが早く除去できるみたいでした。
また、液晶の隅っこに研磨剤が残留してしまうのが怖かったので予めマスキングテープで隅を保護してから作業を始めています。
また、作業のし易さから液晶画面側を下にして作業を進めています。
PCや液晶画面に無駄な負荷もかからず、こする力も均一に伝えられるので作業し易かったですよ。
コーティングが剥がせ、液晶画面上にも目立って傷がつかないことがわかったので、思い切り磨いていきます。
磨いていくうちに粒(研磨成分)が崩れて効力が落ちてくみたいなので、洗浄剤を追加しながら作業を進めます。円を描くように優しく根気よく。
ある程度磨いたら、湿った布(キッチンペーパー)で画面上に残った研磨材を取り除いていきます。鏡のような画面が姿を表した瞬間、にんまり笑みがこぼれます。
生き返ってきました。
うほほ、綺麗になっている。
時折、拭き取りをして磨き残しがないか確認しながら最終仕上げ。
悦。
じょわぁ…。う、うれしい。
優しくハグしてあげましょう。おかえり僕のMacbook。
所用:30分
まとめ
と言う訳で、諦めずにこすれば綺麗に。
今までラップトップを開くたびに憂鬱にさせていたMacbookのコーティング剥がれは、研磨することで見違えるほど綺麗に除去することができました。
ただ、以前とは違い「反射」「映り込み」が発生するようになりました。
そもそもこれらの症状を抑えるためのコーティングだったようなので、仕方はありません。
画面が暗い時にしか影響がないので私は大丈夫ですが、気になる方は保護フィルム(反射防止)などを貼ると改善できるかもしれませんね。
コメント
[…] 【Macbook/ディスプレイ】コーティングが剥がれて汚い液晶ムラを綺麗に除… […]
[…] ィング剥がれはどうしようもないと思っていました。ふと検索したところ、https://sizenlab.com/2020/12/28/macbook_clean/ に清掃すればきれいになるとのことだったので、コーティング専門店のコ […]