「そういえば夏に花が咲いたカサブランカの根元から自然薯らしき蔓が伸びていたなぁ…」という事で球根の株分けの際に一緒に掘り起こして収穫することにしました。
放任畑で勝手に育った自然の山芋というだけあって、掘り起こし作業はかなりハードなものとなりましたが、無事に収穫は完了!
サラダや炒め物、すりおろしてとろろ…
さてどう調理しようかな。
カサブランカの根元にムカゴがコロコロ。
なんじゃこりゃ?
畑の隅の方で毎年花を咲かせるカサブランカ(百合)があるのですが、その根元に小さなじゃがいもみたいな丸っこい物体がコロコロとたくさん転がっていたのです。
正体は自然薯のタネ。
零余子(ムカゴ)と言って地上部の蔓にできる肉胚で、種芋みたいなものです。夏に葉を茂らせた蔓。秋になるとその葉の根元あたりにこのムカゴをいくつか実らせ、10〜11月頃になるとポロポロと地上に自然落下させます。
スーパなどには並ばないので食用としてのイメージは薄いですが、このムカゴは食べることもできます。特に癖の少ない食材なので熱を通せばホクホクに。塩茹でやかき揚げ、炊き込みご飯など多くの調理が可能なようです。私は実際に食したことがないのでわかりませんが、じゃがいものようなホクホク感、味は柔らかい里芋にもにているなど。まあ機会があったら試してみたいと思います。
ここに自然薯あり!発掘開始
夏に葉が生い茂っていた時期は蔓を辿れば根元をすぐに見つけることができたのですが、秋になり蔓や葉が枯れてしまったため一体どこに自然薯が埋まっているのかさっぱりわかりません。
掘り起こすと決めたら、蔓が枯れる前に目印の棒などを刺しておくことをオススメします。
今回はそれらしき場所を小さなスコップの側面で削る様にして根っこの始まりを見つける作業から開始します。なんだか遺跡の発掘をしているみたい。
「…あった!」
割と太めの茎が出てきたら恐らくそれが芋の頭です。
深い!長い!収穫は一苦労
さて、芋の場所も特定できたので早速発掘作業にかかります。
もう気分は考古学者。
大切な出土品を損傷しないように慎重に周りから手前から負荷をかけずに作業を進めていきます。
先ほど見つけた芋の先端。
掘り起こしていくと結構長い…。
ひやぁ…やっと採れました。
70cmくらいは掘ったでしょうか。
ヘトヘトです。
小さい芋は保温保管して春に植え付ける
今回収穫したのはこちら。
ポキっと折れてしまったものや、鍬を入れた際に削ってしまったものなどもありますが、立派なものが2本採れました。
小さい芋は貯蔵して栽培
ちょっと小さめの芋は保管して来年植え直そうと思います。
自然薯は里芋やサツマイモと違い耐寒性があるので、そのまま土の中に植えた状態で越冬させても問題なさそうです。現に今回収穫した大きな自然薯は2〜3年ものと思われます。ただこのまま植えると収穫の際に手間がかかるので、次回は場所や植え方を変えて栽培をしたいと考えているので、植え付けの適期が来るまでは自宅で保管することにします。
保管場所は冷暗所。新聞紙やおがくず・籾殻などを投入した袋や箱に入れ湿度調整をしておけば万全でしょう。
掘り起こしが大変な自然薯や長芋ですが、栽培農家さんはパイプやトタン板などに這わせて育てる栽培方法をとっているようです。
もともと埋めてある素材に沿わせて成長させるので掘り起こしが楽な事と真っ直ぐ見た目も良くなるという利点もあるみたいですね。
うむ、次はこれですね。
まとめ
収穫は大変でしたが放っておくだけで自然と育ってくれる自然薯はありがたい恵。
美味しくいただきたいと思います。
サラダに炒め物、すりおろしてとろろにしてもいいですね…じゅるっ。
自然薯はラップやジップロックで乾燥を防いで冷蔵庫で保管すれば保存も可能です。とろろはラップで小分けにして冷凍庫で保管すれば長期保存もできちゃいますよ。