登山靴を長持ちさせるにはお手入れは必要不可欠。とても重要な作業になります。
前のブログ記事でも書きましたが、特に革素材にはオイルと防水処理は効果的です。
今回は登山から帰った後、下山後のクリーニングとメンテナンスについて紹介したいと思います。
実は以前から気になっていた「コロニル(Collonil)」のメンテナンス道具をアマゾンで購入したので、早速使ってみたいと思います。
コロニルとは
ドイツの老舗レザーケアブランド COLLONIL
1909年の創業以来、欧州をはじめ世界約100カ国以上で愛用されているレザーケアのトップブランドです。
環境先進国であるドイツで開発・生産されている同ブランドの商品は、 ケミカルを極力排した成分構成で製造され、 “皮革に優しい・人体に優しい・環境に優しい” をコンセプトに、その機能性や品質の高さだけでなく、環境配慮においても世界中で高い評価を受けています。
また、ナノテクノロジーを活用した“ナノシリーズ”や、植物性天然成分で作られた“オーガニックシリーズ”など、最先端の技術と開発力で常に業界を牽引しています。
参照:アマゾン コロニル商品ページ
メンテナンス
登山靴を長持ちさせるには定期的な手入れが必要不可欠。
購入時のみならず、下山後のお手入れもとても重要な作業です。
汚れを落とし、靴の不具合を点検し、最後に革靴に油を与え防水加工を施します。
今回は私が実際に行った「コロニル」の保革・防水ジェルを使ったメンテナンスのようすをご紹介します。
下山後のメンテナンス
1.登山靴の点検
登山靴に異常がないか確認をします。
ソール、靴紐、金具などにダメージがないか確認をし必要があったら次回の登山までに修理交換をしておきます。
2.大まかなゴミを取り除きます
インソールを抜き取りしっかり乾燥させます。
靴をひっくり返して靴内部に石や葉っぱなどのゴミが入っていないか確認します。
3.乾燥させます
靴の中が濡れている場合は新聞紙を詰めしっかりと陽の当たらない場所で乾燥させます。
ドライヤーやストーブなど直接熱を加えて乾燥させると、靴にダメージが加わるので注意が必要です。
靴の汚れを落とす
靴の汚れを放置すると靴の劣化が早まります。
革も有機物ですから土についた微生物に分解されます。
登山の後はしっかりと靴の汚れを取り除きます。
表面
水を少量かけてブラシで表面についた汚れをやさしく取り除きます。
細かい部分は歯ブラシを使用すると便利です。
水よけ部分は折りたたまれているので磨きにくいですが、汚れが溜まりやすいのでしっかり掃除します。
靴底
靴底の汚れも落とします。
タワシのような少し硬めのブラシでゴシゴシと土汚れを洗い流します。
内部
濡れた布などを使い靴の内部もサッと拭きます。
靴の乾燥
洗い終わったら、風通しの良い日陰で靴とインソールを乾かします。
直射日光やドライヤー・ストーブなどは靴の劣化を招くので避けます。
保革・防水メンテナンス
1.防水レザージェル
防水加工を施します。
粘度の低いジェル状なので少量を指に取り靴全体に塗り込んでいきます。
ジェルなので靴の表面が乾いていても全体に伸ばしやすいですね。
細かいところは歯ブラシや布を使って隅々までジェルを行き渡らせます。
仕上げにブラシで全体に広げて染み込ませたら完了。
2.アクティブレザーワックス
保革成分が入った防水ワックス
レザージェルの上に塗り重ねることで革を保護すると共に防水機能をさらに高めてくれます。
指の第一関節くらいの量を取り、チョンチョンチョンと少量ずつ靴全体にワックスを置いていきます。
指や手のひらを使い全体に広げます。
ちょっと熱いのを我慢して摩擦熱を利用するとワックスが溶け浸透しやすくなります。
陰干しで1日乾燥させたら靴ブラシで磨き上げ完了。
ツヤが出て綺麗な革靴に仕上がっています。
ついでなので下駄箱にある他の革靴にもヌリヌリ。
3.防水スプレー
次の登山前に防止スプレーを吹きかけて、山へ出発。
まとめ
革靴メンテナンス専用のコロニルの製品なので、安心してたっぷりと塗ることができました。
メンテナンス後の革靴は気のせいか以前よりもツヤが出て、しっとりシックな印象に仕上がっていました。
これで次の登山の準備は万全。
早く春よこい。