今回の登山前にヌバック革の登山靴を購入しました。
せっかく新調した靴なので履き始める前にしっかりと手入れをしたいと思います。実は新しい靴は手を加えておくことで、靴の持つ機能を引き出し、寿命も伸びるそうなんです!
長く付き合う靴ならば大切な一手間ですね。
今回は私行った革靴の初期メンテナンスです!
革靴のお手入れ
ヌバック革を綺麗で機能的な状態で保つためには、オイルによる保湿メンテナンスが必要です。
購入時にオイルメンテナンスを行うことで、ヌバック革本来の味のある風合いと光沢感を引き出すことができます。
オイルメンテナンスされた皮は、雨や擦れ乾燥から靴を守り10年以上履ける強い靴に進化するらしいのです。
お手入れは簡単。
ワックスとローション、撥水スプレーでお手入れは万全。
先に断っておきますが、これは私が今ある道具で対処した初期メンテナンスです。世の中にはもっと最適だと言われる方法がありますので、あくまでご参考程度に。
ちなみに、後半でその一部をご紹介します。
さあ始めましょう!
(私の)お手入れ方法
手順
- オイルを塗る
- 撥水スプレー
1.オイルを塗る
今回は自宅の靴箱に眠っていた「ミンクオイル」を使います。
オイルドヌバックは既にオイル加工をされいる革なので、更なるオイル処置はいならいと思うのですが、店頭に並んでから月日が経って乾燥していそうだったので、ちょこっと処置してみました。
ちなみにミンクオイルは革靴に塗る量が多いと皮が柔らかくなってしまうので、使うのはほんの少量。
- 靴紐を取ります。
- 少量のオイルを手に取りチョン、チョン、チョンと靴の皮に乗せていきます。
- ブラシで満遍なく広げます。
細かな隙間にもオイルが入るように歯ブラシなどを使うと便利です。 - 最後に指や手の平を使い擦るようにして伸ばし塗り広げていきます。
摩擦による熱でオイルが柔らかくなり綺麗に広がり染み渡ります。
2.撥水スプレーを吹き付ける
オイル後に撥水スプレーでコーティングして終了です。
撥水スプレーは「シリコン系」ではなく、「フッ素系」のスプレーを使用します。
「シリコン系」は表面をべっとりとコートしてしまうのに対し、「フッ素系」は微細な粒を吹き付け水を弾く構造なので適度に空気の出入りする余地が残っています。皮も呼吸をするのでやフッ素系の方がいいのではと思っているのですが、革靴登山靴はコテコテにコーィングしても良いというな話も聞いたりするので正直なところ良くわかりません。
要は「防水」できて靴の中の湿気がちゃんと「放出」できれば良いのです。
コテコテコーティングしても良いというのは、革面からの透湿を期待するものではなく、靴のポンピング構造による湿気の排出を期待するのが前提だと思います。ポンピングシステムとは、足を踏むたびに靴の内張を通して足首から湿気を放出するような構造。
ともあれ、スプレー後は日陰で乾燥させて初期メンテナンス終了です。
オススメのメンテナンス道具
今回私は下駄箱にあった普段革靴用に使用しているミンクオイルを使用しましたが、特に革製の登山靴をメンテナンスする際には優れた専用の道具があるので、そちらを利用するのがベストかと思います。
私が参考にした登山靴専門のメンテナンス店がオススメしていた、コロニルというドイツのメーカーが出しているメンテナンス道具がどうやら良いようです。
コロニル レザージェル
スムースレザー、起毛皮革製品に使用できる防水ジェル。
ヌバックレザーの登山靴に塗り込むことで防水効果を発揮します。
ジェルタイプのため革全体に伸びやすく塗りやすく、またポンピングタイプなので使い勝手が良いのが特徴。
コロニル アクティブレザーワックス
防水と保革効果があるワックス。
レアザーワックス単品で使用しても効果はありますが、レザージェル後に使用すると防水効果がさらに発揮されるそうです。
レザージェルだけでは補えない保革油分を含んでいるため、定期的に革に塗り込むことで革に栄養を与えてくれるそうです。
コロニル ナノプロスプレー
高性能な仕上げ撥水コートスプレー。
私はホームセンターで売っているフッ素系スプレーで十分なので使用しませんが、ゴアテックスを使用した登山靴やレインジャケットに最適な高性能スプレーです。10億分の1(1,000,000,000/m)という超微細なナノ分子が、対象物にしっかり浸透し表面をコーティング。 メンテナンスがしやすいだけでなく、汚れも付きづらくなるそうです。
まとめ
長く付き合うお気に入りの革靴には手入れが不可欠です。
あらかじめ手入れを行っておくことで、油分による保革、防水を行うことで革自体の維持と汚れ等の外部からのダメージを軽減することができます。
また、メンテナンスを通して靴の状態確認を行うこともできますし、何より愛着が湧いてくることも、靴を大事に履くためには大切なことですよね。
丁寧にメンテナンスを行った靴は年月を重ねていくごとに綺麗になっていく、なんて言いますから。
この先が楽しみでもあります。