冬の寒さに耐えきれず葉を枯らしてしまったグレビレア・バイレヤナでしたが、春の暖かさを感じて新芽が出てきたかと思うと、あっという間にあの特徴的な大きな葉っぱを茂らせ完全復帰。
元々2株植えされていた鉢だったので、この機会に株分もしてみました。
デリケートそうに見えるグレビレア系ですが、新芽をたくさん出す成長期に株分を行えば、その後も元気に成長してくれるようです。
今回は我が家のグレビレア・バイレヤナの成長の様子を振り返ります。
霜にあたって葉が枯れてしまったバイレヤナ
温室に入れる時期が遅れて寒さで葉を痛めてしまった我が家のグレビレア・バイレヤナ。
葉先が茶色くなってしまったかなと思ったら、どんどん茶色部分が広がり、すっかり枯れ込んでしまったご様子。
こりゃまいったなぁと後悔しながら温室で冬を越したのですが、状況は悪化の一途を辿るのみ。
生きてた!春先に新芽が生えてきた!!
4月中旬、バイレヤナの株に変化が見えました。
葉の付け根ありが少し膨らんできているような気がします。
ただ気のせいのようにも思えて、この時は新芽という確信は持てませんでした。
さらに数日後、明らかに新芽が生えていました。
枯れた葉っぱの付け根からにょきっと淡い黄緑色の新芽ちゃん。
暖かくなると同時に、新芽は勢いよく成長し始めました。
この時点でたくさんの新芽を確認できたため、冬に枯れてダメージを受けてしまった前年葉は全て切り落としてして新芽の方に陽が当たるようにしてあげました。
5月中旬にはご覧の通り新しい葉っぱがもっさり。
成長期に株分すれば大丈夫!
暖かさで勢いに乗りまくっているバイレヤナ。
私が購入した株はどうも2株入っていたようなので、どんどんと新芽を出しているこの成長期に株分もしてしまおうと思います。
多少根を痛めてしまっても成長期なので、新しい根をバンバン出してくれるため大胆に思い切り株を引き裂きました。
まだ然程年月が経っていないこともあり、根の絡まりは甘く、思っていたよりもすんなりと株を分けることに成功。
根回りは割とびっしり。
白っぽく見えている根っこがこの春新しく生えてきた根。
そこらじゅうに新しい根が伸びていました。
これなら株分後の活着もスムーズに行くことでしょう。
これにて株分作業は終了。
ちなみに土は鹿沼土(中粒)5、ココヤシピート2、軽石(中粒)2、バーグ堆肥1くらいの割合で配合したものに、元肥としてオージープランツ専用肥料を混ぜて使用しています。
またオージープランツやネイティブプランツと呼ばれる、南半球(オーストラリアや南アフリカなど)の多くの植物は、肥料分が極端に少ない過酷な荒地で育つためプロテオイド根(クラスター根)と呼ばれるブラシの塊のような形状の不思議な根を持ちます。
これはリン酸分が極端に少ない土地でもリン酸を効率的に吸収するために発達した根の形状なのですが、通常の肥料を与えた際にリン酸分を過剰摂取してしまい成長不良に陥ることがよくあります。
そのため、これらの特徴を持つ植物たちには肥料を与えないかリン酸分の少ない専用の肥料を使う必要があります。
私が使っているのは、花ごころの「オージープランツの肥料」。
地植えしているオージーの株元に追肥として使うこともできるのでとても重宝しています。
まとめ
その後も順調に成長を続けるバイレヤナ。
すっかり根付いたようです。
デリケートそうに見えて実はタフな植物でもあるグレビレア。
植物の特徴をよく知って、時期だけ気をつければ、結構大胆な移植にも耐えられるみたいですよ。