さて台北でのお楽しみにひとつ、雑貨探し。
妻が行きたがっていた問屋街「迪化街(てきかがい・ディーフォアジエ)」に行ってきました。
問屋が集まるストリートには籠屋、乾物屋、スパイス屋や雑貨屋など様々なお店が軒を連ねていました。
じつはここ迪化街には問屋のほか、「孤高のグルメ」で五郎さんが立ち寄った食堂も点在。
美味しい昼食を頂いたお店の様子も一緒に振り返ってみます。
今回はお土産&グルメレポート。
迪化街(ディーフォアジエ)とは
「てきかがい」と書いて「ディーフォアジエ」と読む、ここ迪化街は卸の街。
様々な卸問屋が軒を連ねる台北のローカルエリアです。
19世紀末に誕生したここ迪化街は、当時の古い建物が残る趣のある街並み。
乾物や茶、布地を扱う問屋が多く、そのほかにも様々な商店が軒を連ねます。
また、最近ではレトロな建物をリノベーションしたおしゃれな雑貨屋さんやカフェも増え、観光客だけでなくローカルにも人気のあるエリアにもなっています。
旅行者に人気すぎる籠屋さん
ストリートを歩いていると、人だかりが一際目立つ一角を見つけました。
ここは編みカゴや木製の食器や調理道具を扱う問屋さん。
一般のお客さんにも小売りしてくれるので、手頃な台湾土産として旅行者が殺到していました。このカゴは「漁師バッグ」と呼ばれる台湾名物のひとつ。ポップな配色のものが多いうえ、サイズや形の展開も多く、どれを購入しようか迷ってしまいます。
結局私が購入したのは小さめの手提げポーチ。
妻は大、中、小全てのサイズを購入!
うん、かわいい。
杏仁茶で一休み
たくさん歩いたので喉が乾いてしまいました。
台湾といえばタピオカドリンクが有名ですが、じつはこちらも台湾名物の「杏仁茶」。
杏仁茶は杏仁(あんずの種の中にある白い部分)から作られるお茶です。
中国ではアーモンドのことも杏仁と同じ表記をするため混同しがちですが、台湾の杏仁茶に用いられるのはアーモンドではなくあんずの方なんです。
更にこの杏仁、じつは北杏(ベイシン)と南杏(ナンシン)の2種類の品種が存在していて奥が深い。
一般的に杏仁茶に使われるのは甘みのある南杏の方で、北杏は苦味が強いため漢方として処方されることが多いようです。
この杏仁も袋にどっさり迪化街の問屋さんで扱っていたりもするので、大量購入したい場合にはリーズナブルに入手できそう。
さて説明が長くなりましたが、「杏仁茶」の看板を見つけたので一息つくことにしました。
私たちが注文する前に、地元の方々も一息ついているご様子。
片手に杏仁茶、もう片手には揚げパン。
この組み合わせが台湾流。熱々の杏仁茶に揚げパンを浸してパクリ。
素朴な揚げパンが杏仁茶の甘みと風味が混ざり、絶妙なハーモニーを醸し出す台湾ソウルフード。
はおつぅ。
「原味魯肉飯」で下水湯をいただく!
お昼ご飯は、孤独のグルメが大好きな妻がリサーチしていたロケ地の食堂「原味魯肉飯」。
店頭には座席待ちが数組。
結構繁盛しているようす。
番組に出演していたおかみさんが一人で切り盛りをしているようでしたが、調理から会計までテキパキこなしていて、思ったよりもスムーズに席に着くことができました。
たくさん歩いたのでお腹もペコペコです。
私が頼んだのは、五郎さんが食べていた魯肉乾麺と下水湯。
魯肉乾麺は、茹でた中華めんに魯肉をかけてある汁無し麺です。
下水湯は砂肝を生姜と煮込んだ薄味スープ。
さっぱりした味付けですが、砂肝から美味しい出汁が出ていてとっても風味深い。
テーブルに出された辛口のタレをつけて食べると、スパイシーに味変できて二度美味しいですよ。
台湾名物、胡椒餅をいただきます
台湾の焼きまんじゅうといったらちょうどいいのかな。
胡椒でピリ辛風味に味付けされた、豚肉餡が小麦の生地で包まれた饅頭。
焼きたては肉汁ジュワ〜で熱々なので要注意を。
ちなみに、この胡椒餅。
元々はウイグルや西アジアが発祥起源だそうです。
遊牧民が羊の肉を使って食べていたものが、中国福州あたりに伝わり、その後台湾に移住した福州人から広まり独自の進化を遂げた食べ物。
ホテルに持ち帰りおやつにいただくことに。
焼きたてをいただければジューシーでもっと美味しかったのでしょうが、冷めても十分美味しい。
「永樂担仔麵」で五郎セットをいただく!
こちらも孤独のグルメで登場した食堂。
番組で五郎さんが食べた、チーローハンと惣菜セットのメニューが「五郎特餐(セット)」という内容ですでにセット販売されていました。
ルーローハン(魯肉飯)が豚肉を使っているのに対し、チーローハンとは、ご飯にほぐした鶏肉をのせて特製ダレをかけた料理。
今回はこれをそのままテイクアウト。
ホテルで夕飯としていただくことにしました。
トイレは観光案内所にあります
問屋街ゆえ公共の施設が少ない迪化街。
そのためトイレを探すのは一苦労。
じつは迪化街には観光案内所があって、その建物内に一般客が利用できるトイレがあります。
しかも観光局の建物なので綺麗で安心。
入り口に黄色に白字で「i」のマーク。
遊客中心(Visitor Center)と書かれた看板が見えるので、そこが観光案内所。
まとめ
台北を観光するなら必ず耳にする「迪化街」というエリア。
お土産もグルメも、レトロな雰囲気も一度に満喫できるな素敵な場所でした。
1日中歩いてホテルに戻る頃にはクタクタでしたが、エリア網羅はまだまだ未消化。
筋違いや裏路地などにも魅力的なお店がたくさん隠れているので、じつは1日では回りきれないとってもディープな場所だったのです。
あぁ、また行きたい…。