以前の記事で紹介した、軽トラック1台分のウッドチップ。
庭の片隅に山積みにしてしばらく置いておいたのですが、先日その山を掘ってみて驚きました。
ただの木くずだったはずのウッドチップが、見事な“土”に変わっていたんです。
↓「ウッドチップを入手したときの様子は、こちらの記事で詳しく紹介しています。」↓
下はふかふかの堆肥、上はまだウッドチップ

スコップで掘り返してみると、はっきりとした層の違いがありました。
・上層:まだ形の残ったウッドチップ
・下層:黒くてふかふかの堆肥
まるで地層のように分かれていて、下にいくほど分解が進んでいます。
触ると軽くてやわらかく、森の土のような心地よい質感。
これは見た目こそ腐葉土に似ていますが、正確にはバーグ堆肥と呼ばれるものです。
腐葉土とバーグ堆肥の違い

簡単に違いを整理すると、
- 腐葉土:落ち葉が分解されてできたもの
- バーグ堆肥:樹皮や木材(ウッドチップ)が分解されてできたもの
今回のようにウッドチップからできたものはバーグ堆肥になります。
どちらも土を良くする資材ですが、バーグ堆肥は特に通気性や排水性を高め、土壌環境を整える力に優れています。
分解の主役はカブトムシの幼虫

この堆肥化の裏側には、はっきりとした“立役者”がいました。
ウッドチップをめくると現れるのは、ぷっくりと太ったカブトムシの幼虫たち。
しかもかなりの数がいます。
彼らはウッドチップを食べて、ころころとした粒状のフンを大量に出します。
そしてこのフン、すでにほぼ堆肥の状態。
つまり、
ウッドチップ → 幼虫が食べる → フンになる → そのまま良質な土になる
という流れが、庭の中で自然に起きていました。
観察していると、どうやら幼虫たちは下の方からウッドチップを食べ進めているようで、その結果として
・下は堆肥化
・上は未分解のチップ
という層構造になっていたわけです。
カブトムシ様という最高の働き手

正直、最初に見つけたときはちょっと驚きましたが、今では完全に認識が変わりました。
これだけ質の良い土を大量に作ってくれる存在は、むしろありがたい。
カブトムシ様と呼びたくなるレベルです。
分解が進んだ場所の土は本当に状態が良く、軽くてふかふか。
人の手でここまで仕上げるのはなかなか大変ですが、それを自然にやってくれているのは本当に助かります。
最近では、別のウッドチップの山に移動してもらいながら、引き続き活躍してもらっています。
バーグ堆肥は“そのまま使える優秀な土”

こうしてできたバーグ堆肥は、土壌改良材として優秀なのはもちろんですが、それだけではありません。
肥料分もきちんと含まれているため、これだけでも植物は十分に育ちます。
実際に使ってみると、
・水はけが良い
・通気性が高い
・根張りが良くなる
といった効果が体感できます。
まさに「自然が作ったバランスのいい土」といった印象です。
幅広い植物に使える万能な土
我が家ではこのバーグ堆肥をいろいろな用途で使っています。
例えば、
・オージープランツ
・ネイティブプランツ
・アガベなどの多肉植物
こういった植物たちは、水はけや通気性を重視するものが多いため、バーグ堆肥との相性がとても良いです。
特にオージープランツの中には、リン酸の少ない土壌に適応したものもあり、この自然な状態の土がしっくりきます。
培養土のベースとして使うことで、より植物に合った環境を作りやすくなります。
また、市販のオージープランツ用培養土や、低リン酸肥料をベースに調整するのもおすすめです。
↓「オージープランツ用の培養土については、こちらで詳しくまとめています。」↓
まとめ|庭の中で土が生まれる面白さ

ただ積んでおいただけのウッドチップが、気づけば上質な土に変わっている。
しかもその裏側には、
・カブトムシの幼虫
・微生物
といった自然の働きがしっかり関わっている。
この一連の流れを自分の庭で観察できるのは、かなり面白い体験でした。
これからもウッドチップを活用しながら、カブトムシ様と一緒に土づくりを楽しんでいこうと思います。



