庭仕事が趣味の私。
夏場は虫除け、特に蚊除けが必須です。
ある時から蚊取り線香の着火にガスバーナーを使うようになったのですが、これがまた便利で。
モタモタしていると先に蚊に刺されてしまうため着火はスピードが勝負。
とにかく早く火をつけたいのでとても重宝しています。
今回は普段買いしている蚊取り線香の種類や便利な使い方、蚊よけ対策などを私なりにまとめてみました。
私の虫除け道具箱
テラス下に収納している私の虫除け道具箱です。
一応軒下ですが雨の日は水に濡れるため防水できるクリアケースに収納するようにしています。
箱自体はダイソーの商品(300円か500円商品だったと思います)。
標準サイズの渦巻香が箱ごと2つ入るサイズ。
余ったスペースにはお気に入りのお香も一緒に収納しています。
蚊取り線香の火付はガスバーナーが秒速!
私が普段使用しているのはこちら。
2種類の渦巻香。
緑色の細い標準タイプと茶色い太巻きタイプ。
屋外使用で煙を多く発生させたいので、茶色い太巻きタイプを結構愛用しています。
ヤブ蚊、ハエにも効果があり、キャンプなどのアウトドアにもおすすめできます。
ただ標準タイプの方が割安なので併用しているという感じ。
受け皿は特にこだわりはなく、箱買いすると付属してくる簡易式のものを使っています。
私がこだわっているのは、着火。
庭に出て着火をしている間にも蚊の手は忍び寄ってきています。
火をつけるのが先か、蚊に刺されるのが先か。
ここが一番リスキーなところなので、できるだけ早く火をつけられるものを使いたいところです。
私が使っているのはガスバーナー。
ガス管を取り付けて着火するタイプ。
簡単に着火できるうえ、結構強力な火力を得られます。
もともとは魚を炙ったりするために購入したSOTO(ソト)のフィールドチャッカー。
CB缶と呼ばれるよく見かける一般的なガスボンベをセットして使用することができます。
強力な炎がゴーゴーと出る割に意外と長持ちし、購入から2年ほど使っていますがガスボンベは買い換えたことはありません。
蚊取り線香は折って節約!
ちなみに、渦巻香は折って使用しています。
理由は庭仕事の時間が限られているため。
一般的な渦巻香は夜間の活動時間と朝までの就寝時間をカバーできるよう7〜8時間燃焼するように作られています。
また、室内で使用することが前提なので煙たくなりすぎないような適量の煙を発生させる太さになっています。
夏場に私が庭仕事をするのは、夕方前の涼しい時間帯。
それと、庭仕事後に庭やテラスで夕涼みの晩酌をする時間を加えても、大体せいぜい3時間程度。
まるまる1巻使うと勿体無いので、折るようになりました。
折る位置にもこだわりがあり、上の写真のような位置と決めています。
理由は適度な燃焼時間と着火のしやすさ。
渦巻き外側は大体1時間程度で燃え尽きます。
内側は少し長めで2時間程度。
燃え尽きたら少量を折って炊き足す感じで丁度良い。
着火はまとめて。
巻きの端っこが重なる位置で折っているので1度の着火で両端が着火可能。
最初の着火は時間との勝負。
蚊に刺される前に手早く支度をすませます。
折った外側の両端に着火した場合は30分程度で燃焼完了します。
その代わり、細巻きでも煙は倍。
太巻きタイプと同じ効能ってわけです。
早く広範囲に効果を広めたいので、最初は煙の量を増やして効き目を増やします。
ある程度煙の効果が広がったら、あとは少し長めに折った細巻きタイプの少量の煙で維持すれば良いだけという算段。
こちらは金鳥の太巻き香。
通常の2倍の断面積をもつ太巻きタイプのため、素早く広範囲に煙を来させることが可能。
こちらも一巻きで7時間燃焼しますが、適当なところで折って使用します。
太巻きタイプの蚊取り線香は、普通のライターでは着火に時間がかかるためガスバーナーがあると便利です。
ちなみにバスバーナーは自立するので、着火が安心&楽ちんですよ。
ガスバーナーはちょっと怖い…という人は、ライターと同じ要領で使えるターボライターがおすすめ。
SOTOから販売されているターボライター「マイクロトーチ ACTIVE」は、CB缶からガス補充が可能なタイプ。超コンパクトなのに火力も十分あり使いやすかったです。
蚊取り線香の固定台について
私は箱買い時に付属する簡易スタンドを使用し続けています。
随分と古くから存在する形状ですが、これ以上に優れたデザインってないよなぁと改めて思います。
平置き縦置き両方可能なうえ、コンパクト…というわけで、あえて専用のスタンドを購入したことはありません。
特に頻繁に折って使用する私のとって、挟み込んで縦置きセットできるこの二股形状は必須。
ちなみに海外(特に東南アジアなど)をよく旅していたときには必ず持参していた覚えがあります。
蚊取り線香やお香は現地調達が簡単でしたが、このタイプのスタンドが付いていないことが多かったので。
縦置きだと場所を選ばずどこにでも設置可能。
インドスタイルの蚊よけ
日本製の渦巻香のほか、気分によってはお香を焚くこともあります。
私がよく旅していたインドやネパールなどでは、この棒状のお香が標準使用でした。
ヒンドゥー教徒の多いインドでは、日本でいう仏壇や神棚みたいな感じでどの家庭にも祭祀の場が存在します。
儀礼的な慣習から夕方にその仏壇の前で香を焚くのですが、そこで使われるのがこの棒状のお香。
ただ宗教的な儀礼の副産物として、虫除け効果も伴っているといった感じです。
渦巻香と違いスティックタイプのお香は直接地面にさせるのが良いところ。
好みの香りがふんわり広がり気分もまったりいい感じです。
まとめ
日本で進化を遂げた蚊取り線香。
元はセルビアのアドリア海に面したダルマチア地方に自生していた防虫菊「シロバナムシヨケギク(学名Tanacetum cinerariifolium)」。
明治時代の1880年代に「のみとり粉」として日本に伝わり、追ってミカン生産で有名な和歌山県有田市で栽培も開始されたようです。
当時は米作りの裏作として栽培され、米収穫後の秋に種を蒔き、田植え前の春に収穫したいたようです。
世界各地で虫除けとして利用されてきた防虫菊ですが、この渦巻き形状になったのは日本が最初。
稲作による水田の存在などでとにかく蚊が多い日本の夏。
元々棒状だった線香を少しでも長時間燃焼をさせ、快適な夜を過ごせるためにと辿り着いたのがこのデザインだったようです。
お陰様でこうしてポキっと折って時間調整ができるほどに長時間対応可能に。
ありがたいものです。