建物の裏など暗くて湿った場所でよく目にするドクダミ。
じつは凄い力を持ったハーブなのを知っていますか?
昔から十薬の名で民間薬として利用されてきたドクダミを今回は焼酎に漬けて虫除けスプレーにしてみようと思います。
それでは早速ドクダミの採取から焼酎漬けの手順を振り返ってみましょう。
古来から活用されてきた万能薬ドクダミ
ドクダミは湿った日陰にわーっと群生するいわゆる雑草として皆さんに認識されている植物。
ドクダミと聞いてまず思い浮かべるのは「ドク(毒)」。
そんな名前や生息地から、あまり良いイメージを持たれることは少ないのですが、じつは人にとっても非常に有益な植物なんです。
名前にドクと付くことから、毒があるのではと思うかもしれませんが、そんなことはありません。
ドクダミは「毒矯め (どくため)」が語源という説があり、その字の通り毒を矯める(悪い性質を直す)ことが由来と言われています。
古くから内服薬として、胃腸病、食あたり、下痢、便秘、利尿など、外用薬として腫れ物、吹き出物、皮膚病などに用いられてきました。
また花期の地上部を陰干し乾燥させたものは、日本では生薬の十薬(じゅうやく)という名で利用されてきた経緯があります。
個人的には蚊に刺された時に葉を揉んで擦り付けると痒みが治ります。
市販の虫刺され薬を塗るよりも身近にあり効果があるので、今ではこれだけで済ませてしまいます。
人々の身近にある民間薬としてこれほど便利な植物は他にないのではないのでしょうか。
しかもそんな有益なハーブが、日本国内にはそこらじゅうにワサワサと生えているのですから、これを活用しない手はありませんね。
そういうわけで、今回はドクダミを使って虫除けスプレーを作ろうと思います。
ドクダミを焼酎で漬けて防虫スプレーを作る
利用するのは、ドクダミの頭頂部。
特に花時期の花や新芽は防虫効果が期待できるようなので、できるだけ先端の花芽部分を中心に摘んで採取していきたいと思います。
こんな感じで先端をどんどん摘んで集めていきます。
必要な道具
材料が集まったところで、焼酎に漬けていきます。
今回用意したのはこちら。
- ドクダミの花芽
- 焼酎(麦焼酎:アルコール度数25%)
- 瓶
軽く水洗いして埃を取り除いたドクダミを水切りしたら、瓶に詰めていきます。
続いて焼酎を瓶ヒタヒタになるまで注いだら封をしておしまい。
あとは1ヶ月ほど寝かせたら完成です。
まとめ
出来上がったドクダミの焼酎漬けは適当な水で薄めてスプレーすると虫除けとして効果があると言います。
また、さらに濃度を薄めたものを植物に散布すことで防虫や病気の予防にも役立つと言われています。
確かにドクダミを食す害虫は見たことがありませんよね。
ドクダミ独特の匂いや成分が虫を寄せ付けなくすると言うのは納得。