【月齢/ロードキル】注意!満月の夜はタヌキが飛び出します!

タヌキ交通事故_満月の夜 生活

「またタヌキが轢かれてる…」

私の実家は田畑や森が広がる田舎地帯なのですが、車道で轢かれた小動物の姿をよく見かけます。ただ、月の中でもその頻度にバラツキがあり、「今日はよく見かけるなぁ」と感じる日は、決まって満月の日だったりします。

満月の夜は動物たちが活発に行動するためです。
毎夜明るい電灯に照らされていると忘れがちですが、月の満ち欠けは動物たちの行動に大きく影響を与えているようです。

なので、満月の夜は運転にご注意を!

今回は、動物との事故「ロードキル」に遭遇しないためにも、動物の行動について調べてみたので少しまとめました。

タヌキ交通事故_満月の夜

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満月の夜は要注意!

外房_勝浦・鴨川堤防テトラでアジのカゴ釣りにカマスとクロダイも混ざる

1日に4、5匹の轢死体を見ることがあります。
必ずと言ってよいほど満月の夜の後です。

動物の行動が活発になる満月の夜周辺は、特に運転に注意が必要です。

日本道路公団の統計によると国内での動物事故で一番多く被害に遭っているのは、タヌキなのだそうです。資料(平成14年調査)によると、高速道路におけるロードキル件数は年間35,000件以上。
最も多いタヌキは全体の4割にあたる13,000件以上を占めているそうです。

未確認の事例や対象外のものを含めるとその数はさらに多いと思います。

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ロードキルはなぜ起こる?

タヌキ交通事故_満月の夜

自動車による轢死のことを「ロードキル(Road Kill)」と呼ぶそうです。
先に述べたように年間に数万件も発生するロードキル。これには理由はあります。

もちろん私たちも車を運転する以上、事故に遭うリスクはあるので、気をつけて防げるのであれば意識したいところです。

動物の生息域の分断

動物たちは以下のような行動圏をもって暮らしています。

・塒(ねぐら)
・繁殖巣
・餌場
・水場

これらの場所は必ずしも同じ場所にまとまってあるわけでもなく、動物たちはその場所を行き来して生活をしていました。ときに行動圏は我々が想像している以上に広範囲に渡っている場合もあります。道路を整備することによって、これらの行動圏を分断する結果となり、動物たちはリスクを犯して道路を通らなくてはならなくなってしまいました。

個体群の分断

中にはそう言ったリスクを恐れ行動範囲を狭める個体も出てきたのかもしれません。

しかし生物は1個体だけではその種を繁栄させることが難しいのです。
複数種が交流しなくてはならなく、そのためには移動を行う必要があります。
遺伝的な情報(血統)を劣化させないために離れた土地に個体と交流が必要なためです。
交流が不可能となると、たとえ数個体が居たとしても種は絶滅するそうです。

つまり、リスクを犯してでも動物たちは移動をしなくてはならなかったのです。

繁殖時期

タヌキであれば1〜4月。
繁殖の時期を迎えた動物は、相手を求めていつもよりも行動範囲が広くなります。
行動も活発になるため、急に飛び出してくるなどということもあり得えます。

子離れ時期

春に生まれた子ダヌキは成熟するまでの間は家族で行動を共にしますが、秋の終わりには親元を離れて遠方へ移動しなくてはならなくなります。
そうなると経験の浅い子ダヌキは、ロードキルに遭うリスクも高くなります。

また、タヌキの他にイタチやキツネなども同じような行動をとるそうです。
秋〜冬にかけては注意が必要です。

タヌキは驚くとうずくまる

動物ごとに車に対する反応が違います。

「狸寝入り」という言葉があるように、タヌキはひどく驚くと一時的な仮死状態になり相手を騙す習性があることが知られています。
夜道のヘッドライトの光にびっくりして、道中にうずくまることがあるので、青く光る目や大きな物陰を見かけたら車の速度を落として警戒しながら通行する方がベター。

ちなみに、猫は「止まる」か「飛び出す」かの2択。
猫は自分のスピードを過信していることがあり、「車が来るよりも早く通過できる!」と、ありえない距離から横断してくることもあるので注意。

二次被害

道路上で轢かれた死体を餌にする動物が近づき、2次被害にあうケースもあります。
カラスやタヌキなどが、その対象となることが多いようです。

路上で何かをついばむカラスの姿を時々見かけますが、じつは雑食性のタヌキも同じく轢死した小動物の死体を漁ります。ただしタヌキは夜行性なので、カラスのいない夜間。路上で餌を食べているところに出くわす可能性があります。

地域によって違う遭遇動物

私の地元で多いのがカメ、カエル。田園や河川などが多い地域です。
両生類、爬虫類は産卵習性を変えない傾向が強いそうで、たとえ道路ができたとしても、気にせず直進しロードキルに会う頻度が高いみたいです。

実際に、田んぼに水が入る時期などはカエルやカメを多く見かけますし、道路上でノコノコと歩いているカメなども頻繁に見かけます。轢かれるといけないので気がついた際には車を停めて路肩に運んであげますが、それでも時期になると多くの轢死体を見かけます。
私は育ちが田舎なので遠くからでもカメだと認識ができますが、見慣れていないドライバーにとっては、石だか土だか判別しにくいですから。

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対策

タヌキ交通事故_満月の夜

物理的な対策としては、動物の侵入を防ぐ柵や地下道、オーバーブリッジを作って安全に移動ができるようにしているケース。また、高架下などのように人の侵入も防がなくてはならない場合には、下部に隙間の多い柵を利用し動物の移動に支障のない配慮も対策されているそうです。

しかしこれらの対策は全ての問題を解決するわけではなく、やはり私たちドライバーの意識をもった運転が大きな対策となるものだと思います。

夜道の運転は安全に。満月の日は特に注意して運転を心がけるようにしたいです。

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まとめ

月だって、地球の周りをただ回っているだけではないようです。
満ち欠けの影響は私たち人間が感じる以上に多くの動物行動に影響を及ばおします。

同じ地球に住んでいるのですから、そこは自然の空気を読まなくてはいけませんね。

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