【栽培/きゅうり】「ときわ地這え」「四葉」在来品種を家庭菜園で育ててみました!

在来品種・四葉(スーヨー)きゅうりとの収穫【家庭菜園/自然栽培】 キュウリ

夏野菜番長のキュウリ!
暑さで火照った体を冷ましてくれることから、夏バテ対策にも良いとされています。

今年もキュウリ栽培に挑戦しましたので成長のようすを記録してみました。
種蒔き〜発芽〜育苗〜植付け〜収穫を振り返ります。

栽培品種は「四葉(スーヨー)」と「ときわ地這え」という在来品種2種類。
来年のきゅうり栽培の参考に。

【家庭菜園/きゅうり】ときわ地這えと四葉(スーヨー)の種まき〜発芽

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種まきは、4月上旬!

【家庭菜園/きゅうり】ときわ地這えと四葉(スーヨー)の種まき〜発芽

今年栽培するのは上記2品種のきゅうり。
どちらも古くから日本で栽培されている在来品種ですが、今は生産や輸送に優れたF1品種のきゅうりが市場の大半を占めているのでスーパーなどで見かけることは稀です。

四葉(スーヨー)は、トゲトゲしたいかにも「キュウリ」という姿の品種。
素手で触るとトゲが刺さるので要注意。

ときわ地這えは、名前の通り地這え(地面を這う)のきゅうり。
ネットの用意が必要ない野性味の残るワイルドな品種。ネットを用意する代わりに藁や枯れ草などを地面に敷いてその上を這わせます。

【家庭菜園/きゅうり】ときわ地這えと四葉(スーヨー)の種まき〜発芽

早速種蒔きの準備。
一晩水につけてたっぷりと吸水させます。

播種(種蒔き)は4月の11日。

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1週間で、発芽!発芽率も良好

【有機栽培/きゅうり】栽培方法/ときわ地這えと四葉(スーヨー)発芽〜育苗

種蒔きは4月上旬(4月11日)に行っています。
まだ外気温がそれほど高くないのと、朝晩は冷え込む日が多いので発芽までしばらくの間は室内で管理を行います。

育苗用の培養土は市販の種蒔き用土や赤玉土などを混ぜても良いですが、私は畑の土を半分くらい混ぜて培養土を用意しました。畑の土を混ぜるたのは移植時に根張りをよくするため。環境の似た土であれば移植後の生育もスムーズに進むと思っており大抵の育苗土には移植先の畑の土を混ぜています。

ちなみにキュウリのように大粒の種はある程度過酷な状況下でも発芽率は大して変わらないので、それほど慎重に土選びをする必要もないかと思います。私の畑でもあちこちで昨年の「こぼれ種」から発芽したキュウリやカボチャ、ゴーヤなどの芽が毎年見受けられます。ちゃんとした種なら力強く芽を出しますよ。

【家庭菜園/きゅうり】ときわ地這えと四葉(スーヨー)の種まき〜発芽

播種(種蒔き)から1週間後(4月16日)。

芽を出しました。

きゅうりの芽出し/ベランダ家庭菜園

さらに二日後(4月18日)。
一斉に発芽。

【有機栽培/きゅうり】栽培方法/ときわ地這えと四葉(スーヨー)発芽〜育苗

気温も上がり落ち着いてきたのでお外デビューしました。
上のあるのはナス先輩(真黒ナスと仙台長ナス)とトマト先輩(アロイトマトとワーントマト)。彼らは2月から栽培を開始しているのでご覧の通りフッサフサ。

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2週間ほどベランダで育苗。

【有機栽培/きゅうり】栽培方法/ときわ地這えと四葉(スーヨー)発芽〜育苗

発芽から2週間後(4月28日)。

双葉が大きく広がり茎も太くなってきました。
ベランダの日照時間が短いので少々徒長気味ですが、まぁ大丈夫。

ちなみに左が「ときわ地這え」、右が「四葉」。

きゅうりの芽出し/ベランダ家庭菜園

その数日後(5月1日)。

ギザギザした本葉が生えてきました。
お、やっとキュウリらしくなってきましたね。

きゅうり・トマト・ナスの芽出し/ベランダ家庭菜園

ちょうどGWにあたるこの連休。
ナスとトマトの諸先輩方は一足お先に畑へお引越しです。

【有機栽培/きゅうり】栽培方法/ときわ地這えと四葉(スーヨー)発芽〜育苗

(5月5日)

ベランダを広々と使えるようになったキュウリ苗。
たくさん日光を浴びて葉を広げていきます。

在来品種きゅうりの栽培【ベランダガーデニング】

播種(種蒔き)から1ヶ月後(5月13日)。
本葉も2〜3枚に増えそろそろ育苗ポットが窮屈そうです。

在来品種きゅうりの栽培【ときわ地這え/四葉】家庭菜園

「ときわ地這え」も「四葉」も順調に育ってきたので、そろそろ畑へ移植しようと思います。

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植付け〜収穫

順調に育った苗たちを畑に植え付けしてまいります。
今回は場所を変え複数箇所に植え付けを行なっています。
肥料を全く施さない自然栽培区画と、コンポストの堆肥を土に混ぜ込んだ有機栽培区画。

それぞれの成長度合いの比較もしてみたいと思います。

(自然栽培区画)

こちらは自然栽培の区画。
外から施肥(肥料を施すこと)は行なっておりません。
刈り取った草などを土に伏せて自然に土に還すことで、そこに住む生物(ミミズやダンゴムシ、微生物や菌類)の餌となります。人が手を加えすぎないことで土壌生物の均衡が保たれた環境が整う、植物の成長に良い土が自然と出来上がる、そんな区画。

有機栽培のように施肥を行わないので作物が大きく育つことは稀ですが、放任して長く収穫できるというのが今の所の印象です。

在来品種きゅうりの栽培【ときわ地這え/四葉】家庭菜園/自然栽培

周りの草を刈り取った状態。
耕してはいませんが、前に育ってた草の根がたくさん張っているので、土はフカフカです。
刈り取った草はそのまま地面に伏せておき、移植する場所のみ敷き草をのけて土を掘ります。

在来品種きゅうりの栽培【ときわ地這え/四葉】家庭菜園/自然栽培

それでは、さっそく苗が埋まる程度の穴をスコップで掘り、移植していきます。

きゅうり移植(根張り)【家庭菜園/自然栽培】

ちなみにポットから取り出した苗の根はこんな具合。
大地に深く根を伸ばしてくれることを期待します。

きゅうり移植方法【家庭菜園/自然栽培】

植え付け翌日(5月15日)。
根が張り水分をキャッチしたご様子。
凛としていますし、触手を伸ばして掴まり処を探しています。

ちなみに、お隣にはネギを混植しています。

ネギ類の持つ独特の香りには害虫忌避効果があり、キュウリに付くハダニやウリハムシなどを遠ざける効果が期待できます。またネギ類の根に住み着く共生菌はキュウリの萎凋病・立枯病・つる割病といった病気の予防にも一役かってくれるそうなので、キュウリ栽培のほかトマトやナスなどのナス科夏野菜の移植の際には何かとネギ類を混植してしまいます。

ただしコンパニオンプランツ(混植)として万能と思えるこのネギ類。
マメ科、アブラナ科の野菜とは相性が悪そうです。
実際過去に枝豆の近くに長ネギを植えてしまった時には枝豆が全く育ちませんでしたし、カブや大根なども同じく綺麗なものがあまり採れませんでした。

自然界ではそれぞれ住み分けが存在しているようで、移植の際に我々人間が勝手にそのルールを破って植えてしまうと植物は育ってくれないみたいです。いろいろと勉強になります。

きゅうりと落花生の混植(移植)【家庭菜園/自然栽培】

6月20日の様子。
のんびり派の自然栽培区画「ときわ地這え」。

きゅう地這え(地生え)方法【家庭菜園/自然栽培】

7月下旬から徐々に実を付け始めました。
トゲは少なめ。プリッと丸みを帯びたきゅうりでした。

(自然栽培区画)四葉きゅうりネット

在来品種・四葉(スーヨー)きゅうりとの収穫【家庭菜園/自然栽培】

こちらは自然栽培区画でもキュウリ用のネットを張った区画。
四葉キュウリを移植しています。

【キュウリ栽培】ウリハムシ自然栽培_対処

ウリハムシの被害を受けて、3苗中1苗は枯れてしまいましたが、生き残った苗は立派に成長。トゲトゲのいかつい実を着けてくれました。

ちなみに上の写真がウリハムシ。
オレンジ色のテントウムシくらいの大きさの虫です。
キュウリの葉が大好物で、ムシャムシャと無心で貪っている姿を見かけます。
捕まえてポイしてやろうと思うのですが、襲われるとコロンと葉から転げ落ちて草むらに隠れてしまいまう、抜け目のない奴です。

在来品種・四葉(スーヨー)きゅうりとの収穫【家庭菜園/自然栽培】

7月15日。

うわぁ見てこれ、ワイルドでしょ。
トゲトゲしい…。素手では収穫不能です。
同じ品種でもネットでぶら下がって生るキュウリと、地這えで生るキュウリではトゲのワイルド具合が少々違うのは気のせい?ぶら下がり系はよりワイルド。

(有機栽培区画/透明マルチ)地這えは敷き藁を

きゅうりとナスの混植(収穫)【家庭菜園/有機栽培】

有機栽培区画透明マルチを張ったナスの畝に移植したキュウリ(四葉)。
雑草がボウボウなので分かりづらいですが、赤紫蘇やマリーゴールドなどがコンパニオンプランツとして混植されています。

四葉キュウリはネット栽培することが多いようですが、こちらも地這えで栽培しています。
蔓はマルチからはみ出し、畝に生える雑草の上を進んで成長して行っています。

きゅうりとナスの混植(収穫)【家庭菜園/有機栽培】

6月20日。

こちらがナス畝で採れた四葉キュウリ。
ちょっと採り遅れて巨大化してしまいました。

キュウリとトマトの混植(収穫)【家庭菜園/有機栽培】

6月27日。

こちらは同じく有機栽培区画のトマト畝に植えた四葉キュウリ。
この苗が一番よく育っています。
葉の大きさも立派でトゲの具合もワイルド。
実もどんどん着けて収穫が追いつかないこともしばしば。

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まとめ

【家庭菜園レシピ/きゅうり】簡単・福神漬けの作り方

2〜3日畑を休むと巨大化したキュウリがゴロゴロと転がっている姿を目にします。
キュウリの成長は非常に早く、着花から収穫適期のサイズに成長するまで平均1週間。栽培野菜の中では飛び抜けて成長速度が速い野菜です。

キュウリは初期の成長がスムーズに進めばある程度放任しても勝手に蔓を伸ばして成長してくれるので、あとは収穫を怠らないこと。巨大化したキュウリは株に負担をかけるので、できるだけこまめに収穫に向かうことを心がけたいですね。

それからキュウリのこの成長スピードを支えているのは「水」。
1株が1日に欲する水分量は1.5リットルと言われています。
日照りが続く際には早朝にたっぷりと水を撒いてあげると喜ぶと思います。

それでは、たくさん採れたキュウリ、美味しくいただきます!

 

【きゅうり/簡単レシピ】家庭菜園あるある。大量キュウリは福神漬けに!
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