ポリポリポリ…
カリ ポリポリ…
これさえあれば、ご飯もお酒もいくらでもお代わりできてしまいます。
夢のような美味しい漬物、それが「菜の花のてっぽう漬」。
ジュワ〜っと、醤油で漬け込んだ旨味汁が口の中いっぱいに広がっていきます。
「お代わりくださ〜い。」
成田といえば鉄砲漬け?
千葉県では昔からウリが多く採れたため、その保存の一つに漬物としての加工が広まったようです。
一度塩漬けしたウリを塩抜きしたのち、醤油ベースの液で漬ける鉄砲漬け。
名前にもなった鉄砲の由来は、漬ける際にウリの中にシソや唐辛子といった薬味を詰め込む見た目が、弾を詰め込んだ鉄砲のようだからそう呼ばれるようになったそうです。
「成田といったら鉄砲漬け」と言われるほど成田の定番イメージとなったのは、おそらく成田参りなどで古くから旅人が多く訪れる土地柄。千葉県の各所で名産として作られる鉄砲漬けですが、多くの人が行き交う場所ゆえ、いつの間にやら成田=鉄砲漬けと噂が広まったというわけですね。
ともあれ成田だけの名産という訳ではありませんが、成田山の参道周辺には鉄砲漬けをはじめ漬物を扱うお店が多くあります。
ちばのふるさと料理-鉄砲漬け
たくさん取れる夏に塩蔵したうりを秋から冬にかけて二次加工します。
塩抜きしたうりをしょうゆを入れた調味液に漬けます。
これを4~5回くり返して、味をしみ込ませる千葉県の代表的な漬物です。
【材料】(4人分)
- 塩漬けうり——1kg
- ざらめ———-200g
- しょうゆ——–カップ2
- 酒————–カップ1/2
- みりん———-カップ1/2
- 酢————–大さじ1
作り方
- 塩漬けしたうりは時々水をかえながら二日位塩出しをして水気をよく切ります。
- 調味料を煮立てて冷まし、うりを漬け、軽く落しぶたをします。
- 次の日にうりを取り出し、調味料を再び煮たて冷ましてから、再度うりを漬け、落しぶたをしておきます。
- 3の作業を4~5日くり返します。
- 1週間ほどで食べられるようになります。
一口メモ
- 塩出ししたうりは水分がなくなるまでよくしぼります。
- 調味料は必ず煮立て、冷ましてから使用します。
菜の花の鉄砲漬けが一押し!酒のツマミに最高に合う!
そんな鉄砲漬けの中でも、私が特にお気に入りなのがこれ。
「菜の花のてっぽう漬」。
その名の通りウリの中に菜の花が一緒に漬け込まれている鉄砲漬けなんです。
菜の花のパッケージが目印の「菜の花のてっぽう漬」。
見た目は醤油で漬けてあるため、インパクトに欠けますが食べてみればわかるこの美味しさ。
ずん。と出すと、もうそのまんまウリです。
ピロピロっとはみ出しているのが、菜の花。
輪切りにすれば、見た目も楽しめますし、保存もしやすいですよ。
「あと一口…あと一口…」と、ついついあとを引いてしまうので、私はできるだけ薄く輪切りにして食べ過ぎないよう調整しています。
ウリの中には昆布、大根、菜の花が詰め込まれています。通常の鉄砲漬と違い、シソや唐辛子を使っていないため味がマイルドで子供でも食べやすいのも嬉しい。テーブルに並んだ瞬間、我が家では家族4人で争奪戦が始まります。
試食や休憩のできる「米屋(よねや)」がおすすめ
成田山の参道を歩いていると、多くのお土産物を扱うお店があります。
どこで買おうか迷ってしまいますよね。
私がお土産(漬物)をよく買うのが「なごみの米屋」さんです。
参道の奥の方にあるので、程よく歩き疲れた頃に現れます。
店内は広く明るく空調も快適に効いています。羊羹や最中などの甘味から落花生、各種漬物まで揃っているので、まとめてお土産を見たい際にはとても助かったりします。
さらに、店内にはお茶のセルフサービスがあり、ベンチに腰掛け一休みができるのも嬉しいですね。
まとめ
と言う訳で、今回私がオススメした「菜の花のてっぽう漬」ですが、じつはこれ製造は市原市にある「やます」さんと言うところが作っている商品。直営店の『房の駅』をはじめ、千葉県内の各所物産コーナーで取り扱っているので、見つけた際には御飯or晩酌のお供に1本購入してみてはいかがでしょう。